2015年12月23日、米誌フォーブスによると、中国人観光客の間で海外でクリスマスを過ごすことがブームになっている。24日付で環球網が伝えた。

今年は例年に比べて、クリスマスの期間中に海外旅行に出かける中国人が増えている。中国ではクリスマスは祝日ではないため、旅費が比較的安くあがることから、近年、有給休暇などを利用して海外旅行に出かける人が増えている。

中国でクリスマスと言えば、ショッピングをしたり、プレゼントを送り合ったり、友人同士で集まったりする口実に過ぎず、多くの中国人が本場の伝統的なクリスマスの過ごし方に興味を持っている。それに応じるように、ドイツ・ニュルンベルクのクリスマスマーケットは、中国語版のウェブサイトを開設するなどして中国人観光客受け入れに積極的だ。

クリスマス期間中に海外旅行をするのには、もう一つ重要な理由がある。中国ではここ数年、大気汚染が深刻化しており、特に冬場は暖房などを使用するためさらに悪化する。北京市では今年、最高レベルの「赤色警報」が2度発令されている。こうした状況で、金銭的に余裕がある人々の新たな選択肢として、海外旅行がブームになっているようだ。（翻訳・編集/北田）