2015年12月29日、「5年前に中国が日本の国内総生産（GDP）を超えた時は非常に衝撃的なことだったのに」。中国の掲示板サイトにこのほど、こんなタイトルのスレッドが立った。これに中国のネットユーザーからは「もはやライバルではない」「生活レベルは中国より上」などの声が交錯。日本のネットユーザーは「対中ODAを断ってくれ」などと反応している。

スレ主は、5年前に中国がやっと日本のGDPを超えた時には、中国はずいぶん遅れていたのかと思ったそうだが、「5年後には日本のGDPが中国の半分にも及ばなくなるとは誰が予想しただろうか」と驚きをつづった。

これに対し、中国のネットユーザーからは「日本はもはやライバルではない」「日本の製造業もいまでは優位性を失っている」「昔は日本もすごかったけど、今はもうダメだね」「15年には中国のGDPが日本の3倍になるし、20年には5倍になるだろう。ここ数年で日本はずいぶん衰退したな」といった誇らしげなコメントが多く寄せられた。

その一方で、「日本は競争が激しく不景気だが、それでも生活レベルは中国より上」「街には日本車があふれているのに日本を見下すことができるのだろうか？人も土地も日本より多くて金持ちも多くなったが、日本は平均寿命が80歳でPM2．5の値が低いんだぞ」「われわれは1人当たりでは全然及ばない。永遠に発展途上国なのだ」などの書き込みも少なくなかった。

日本のネットユーザーは「いいかげん、対中ODAをやめてほしい。中国もプライドがあるなら断ってくれよ」「じゃあ旅行はともかく留学や働きに来るのやめてくれねえか」「それでも中国を全くうらやましいと感じないのが不思議なんだけど」などと指摘。

さらに、「中国は錯覚してる。ただ人口が多いだけ。中国は大国ではない」「狭い山だけの国土に資源も何もない日本が中国に抜かれたとはいえ、世界2位を 何十年も保持していた。それだけでも普通の国ではないと思うんだが」などの声も上げている。（編集/大隅）