ベトナム人花嫁の集団失踪から1年、失意の中国人夫「名前を覚える間もなく、妻は姿を消した…」―豪メディア

Record China    2015年12月24日(木) 14時10分

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22日、中国日報網は中国で起きたベトナム人花嫁の集団失踪問題を取り上げたオーストラリアメディアの記事を紹介した。写真は中国の農村部。

2015年12月22日、中国日報網は中国で起きたベトナム人花嫁の集団失踪問題を取り上げたオーストラリアメディアの記事を紹介した。

男女の出生比の均衡を欠く中国では、貧富の格差拡大を背景に男性の配偶者探しが困難になっており、農村部の独身男性はこの10年間で急速に増加した。中国人女性との婚礼費用は多くの地方で最低16万元(約300万円)前後といわれる中、外国人女性を花嫁に迎えるケースは少なくなく、近年はベトナムからの花嫁が大挙して中国の農村に押し寄せるという現象が起きた。

しかし、昨年11月に河北省で100人に上るベトナム人花嫁が集団でいなくなるという騒ぎが発生。仲立ちをした業者も同時に姿を消したため、米国メディアはこれを「一風変わった中国の詐欺実例」と報じた。

騒動から1年たっても残された中国人夫の困惑とショックは消えておらず、結婚6日目に妻がいなくなったと話す40代のある男性は「言葉が通じず、一緒にいた時間が短すぎて、妻の名前さえ覚えられなかった」と肩を落とす。男性がベトナム人女性を妻に選んだ理由は「地元の女性と結婚する場合の費用を負担できないから」。別の男性も「妻のパスポートを目にしたことがなく、名字は分からない」と話す。男性の手元には妻の化粧品や髪留めとともに1冊の中国語会話集が残されており、その空白のページには「私が外出するのを許してくれないから」「シャワーを浴びる習慣はないの?」などのメモが残されていた。

このような問題は1つの村に限られたことではなく、2012年には江西省、2013年には山東省で同様の集団失踪が起きている。さらに、今年3月に貴州省の警察がベトナム人花嫁がらみの詐欺を働いたとして11人を逮捕した。中国国家統計局のまとめによると、男性の数が女性より3300万人多いという状態がこの先5年間続く見通しで、しばらくは同じような事件が再び起こる可能性は高いとみられている。(翻訳・編集/野谷

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