韓国の研究開発は、質より量?=「不遇な環境でそれなりに頑張っている」「論文は学位取得のため。学術的に意味あるものは少ない」―韓国ネット

Record China    2015年12月23日(水) 11時40分

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19日、韓国・ソウル新聞は、韓国の研究投資が世界5位になるにもかかわらず、それに見合う成果が出ていない現状を伝えた。この報道に、韓国のネットユーザーからさまざまなコメントが寄せられている。写真は韓国。

2015年12月19日、韓国・ソウル新聞は、韓国の研究投資が世界5位になるにもかかわらず、それに見合う成果が出ていない現状を伝えた。

スイス・ローザンヌの国際経営開発研究所(IMD)は、毎年「世界競争力年鑑」を出版し、部門別の国の競争力順位を発表している。14年の年鑑によると、韓国は調査対象60カ国中、科学競争力は6位、技術競争力は8位を記録した。経済協力開発機構(OECD)加盟国では、韓国は、米国と中国、日本、ドイツに次いで5番目に研究開発(R&D)投資が多い。一方、13年基準の論文発表件数と占有率で、韓国は世界で12位となっている。韓国の論文の占有率は3.64%で、論文の占有率が最も高い米国(27.01%)の7分の1にすぎない。15.64%で2位を占めている中国と比べても4分の1の水準だ。

西江大学化学科のイ・ドクファン教授は18日、「1970年代から政府や大学の全ての研究評価指標が量的成長に集中していたため、相対的に質的な部分を疎かにするしかなかったのが事実」とし、「毎年10月(ノーベル賞の発表)になると、基礎科学のレベルが隣国日本より劣るとして騒ぎになるが、今のように研究者を論文数で評価するシステムでは、質的水準は絶対に高まらない。論文数に執着する量的評価指標をなくすような果敢な科学技術政策の変化が必要」と述べた。

この報道に、韓国のネットユーザーからさまざまなコメントが寄せられている。

「韓国がR&D投資を効果的に行っていないことの反証だ。R&D投資を仲間の業者や企業に与えているからな」

「韓国の論文は、学位取得のためのもので、学術的に意味のあるものは少ない」

「質が低く、さらに盗作も多いのに、論文掲載されるわけない」

「あちこちから引っ張って来た内容をつぎはぎしながら論文を発表する職業意識もない教授が増えている。こんな教授は整理して、長期間研究が必要な分野には、時間の制限を設けずに良質な研究と論文を執筆できる環境を整えねばならない」

「意味のない論文100本を執筆するより、役に立つ論文1本を執筆しないと…」

「論文掲載に裏金を使うのは韓国が1番じゃないか?」

「韓国の科学界の人事が、能力ではなく学閥、地縁、血縁で行われているからだと思う」

「韓国の場合、本当に数字に固執する。修士論文でさえ、SCI(Science Citation Index:3500冊を超える学際的な出版物の情報が掲載された書籍データーベス)掲載にこだわるところがある」

「政府のR&D投資は工学部門に集中している。基礎科学は仕事を見つけることさえ大変だ。このような状況で、それなりに頑張っているのだ。韓国の科学分野のインフラがどんなに薄っぺらいか、知っているのか?」(翻訳・編集/三田)

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