2015年12月15日、韓国・聯合ニュースは、旧日本軍の慰安婦問題をめぐる日韓の局長級協議が開催されたとの記事で「年内妥結は事実上なくなった」と報じた。

両国局長級の11回目となる協議が15日、東京で行われ、日本からは外務省の石兼公博アジア大洋州局長が、韓国からは外交部の李相徳（イ・サンドク）東北アジア局長が出席した。協議後、記者らの質問に応じた李局長は「可能な限り早期に再度協議を行う」との考えを示したものの、「年内の開催は難しいだろう」と述べた。また、今回の協議での進展について問われると、「今の段階で成果について述べるのは早い」との回答にとどめた。

安倍晋三首相と韓国の朴槿恵（パク・クネ）大統領は、先月2日の首脳会談で慰安婦問題の早期解決に向け協議を加速させることで一致しており、朴大統領が「年内妥結」への強い意志を示しているとの報道もたびたび流れていたが、問題は来年に持ち越されることになりそうだ。

この報道に、韓国のネットユーザーは次のようなコメントを寄せている。

「期待もしてない。もうショーはやめて。過ちを認めない謝罪になんて、何の意味もないし」

「そもそも慰安婦が協議すべき問題なのかを聞きたい。協議を通して、過去の間違いを適当にごまかそうとするやり方も認め難い。どうせ日本は謝罪しない。その気があるならとっくにしているはずだ」

「結果は明らかなのに、なぜ日本と交渉しようとするのか？もう日本とは関わらずに中国と協力していく方が、将来のためにも良いと思う」

「もう朴正熙（パク・チョンヒ元大統領）が日本から金を受け取って使ってしまったよ。慰安婦に関しては、国にこそ賠償責任がある」

「父親（朴正熙元大統領）が日本に慰安婦を売ったのに、その娘（朴槿恵大統領）が協議を進めるなんて。ちょっと考えてもおかしな話だ」

「ここで失敗すると選挙（来年4月の韓国の総選挙）で負けるから、来年に協議を遅らせようという魂胆だろう」

「韓国国民は国の道具にすぎない」

「もうくたびれたよ。何を待っているのか、こうしてずるずる続ける理由が何かあるのかな」

「僕が思うに、2つの国のどちらかが滅びない限り、この問題は解決しない」（翻訳・編集/吉金）