中国の独身者は2億人、米国の人口の3分の2に匹敵―米メディア

Record China    2015年12月12日(土) 6時5分

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7日、世界最多の人口を擁する中国で独身者が約2億人に上り、総人口の14.6%を占めている。資料写真。

2015年12月7日、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルによると、世界最多の人口を擁する中国で独身者が約2億人に上り、総人口の14.6%を占めている。1990年の時点では6%だった。8日付で中国紙・参考消息(電子版)が伝えた。

人口統計学の専門家によると、中国で独身者が急増している原因は離婚率の上昇や晩婚化、結婚しないことを選ぶ人が増えていることなどがある。しかし、中国における独身者の比率は他の国と比べれば大幅に低い。米国では人口の50.2%が独身で、英国ではイングランドとウェールズで独身人口が2011年に51%に達している。

比率としては低いものの、中国は人口が多いため、14.6%といえども尋常な数ではない。独身者の数は米国の総人口の3分の2に匹敵する。さらに、出生率も低下していることから、労働力不足などの問題は目前に迫っている。

しかし、独身者の増加が新たな消費を生み出す現象も起きている。晩婚化により、海外で卵子の凍結保存を行う女性が年々増加しており、独身のまま母親になる選択をする人も出てきた。大セールを実施する11月11日の「独身の日(光棍節)」は年間を通じて最大規模の消費となっている。

儒教的な価値観や法的な面でも中国社会は既婚者を優先してきた。昇進や昇給でも既婚者の方が有利な会社は少なくない。しかし、独身者が増えるに従って、結婚しないことへの偏見に反対する声も徐々に上がっている。(翻訳・編集/岡田)

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