中国の海外旅行・買い物熱上昇、人民元の通貨バスケット入りも後押し―中国メディア

Record China    2015年12月9日(水) 20時50分

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7日、国際通貨基金(IMF)は今月1日、IMFの特別引出権(SDR)の構成通貨(通貨バスケット)に人民元を採用することが決まり、2016年10月1日に発効することを明らかにした。資料写真。

2015年12月7日、中国青年網によると、国際通貨基金(IMF)は1日、IMFの特別引出権(SDR)の構成通貨(通貨バスケット)に人民元を採用することが決まり、2016年10月1日に発効することを明らかにした。専門家は「長期的にみて、人民元のバスケット入りはますます多くの国が人民元を通用する主要通貨とみなすようになること、国際市場の人民元に対する信頼が高まることを意味し、ひいては中国国民が海外旅行や海外ショッピングで人民元を直接利用するようになり、中国人の海外旅行消費がさらに喚起されることになる」との見方を示した。

▽海外消費最大の消費項目は引き続きショッピング

中国観光研究院がまとめたデータによると、中国の海外旅行者数と海外での購買力は3年連続で1位を保ち、今年はのべ海外旅行者数が前年比16%増加して1億2000万人に上り、海外消費額は1兆1000億元(約21兆1000億円)に達する見込みだ。銀聯インターナショナルが発表した報告書によれば、中国人観光客の海外消費のうち最も大きな割合を占めるのは引き続きショッピングとホテル代・交通費で、娯楽、外食、観光地の入場料の占める割合も年々増加しているという。

▽日米豪NZがショッピングの新たな人気国に

今年は米国のセールイベント「ブラックフライデー」後の1カ月間に、海外の人気ショッピング旅行先の集客数が前年同期に比べ大幅に増加することが予想される。日本、米国、オーストラリア、ニュージーランドなどの伸びが著しく、数年前までの韓国や香港地区に代わって中国人観光客の「お気に入り」になった。

また春節(旧正月)の頃、季節が逆になる南半球は旅行の繁忙期を迎え、温暖な気候は旅行に最適だ。オーストラリアとニュージーランドは為替相場の下落の影響により、物価が前年同期より15%ほど値下がりしている。海外旅行のツアーコンダクターはオーストラリアでは一連のブランド品が欧州より安く買えると報告し、オンライン旅行会社・携程はツアー客をアウトレット店、免税店、百貨店のデビッド・ジョーンズなどに案内し、自由に買い物するために十分な時間を取るという。

欧州では、フランス、イタリア、スペインでこれから1〜2カ月の間に冬のセール期間が始まる。人気ショッピング先のフランスのギャラリー・ラファイエット百貨店やプランタン・パリなどは、セール期間に入ると営業時間を延長し、週末も店を開ける予定だ。(提供/人民網日本語版・翻訳/KS・編集/武藤)

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