中国で深刻な大気汚染、国土の大半がスモッグに覆われる=対策しようのない市民はただ耐える日々―米メディア

Record China    2015年12月2日(水) 11時5分

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2日、パリで気候変動会議が開催されている最中、中国で極めて大規模なスモッグが発生した。市民はなすすべもなく、スモッグに耐える日々が続いている。写真は1日の北京。

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2015年12月2日、ボイス・オブ・アメリカによると、仏パリで国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)が開催されている最中、中国で極めて大規模なスモッグが発生した。首都の北京では1日夜、PM2.5濃度が一夜にして7倍に上昇し、工場は一時閉鎖、航空機は欠航、学校は屋外での運動を取りやめた。

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中国北部を中心に、市民は連日の深刻なスモッグに耐える日々が続いている。11月下旬にスモッグが発生し始め、北京市や天津市、河北省、山東省、河南省、山西省などで大気状況が急激に悪化、30日には北京市気象台が「大気汚染オレンジ警報」を発令した。

AP通信によると、北京では1日、大気汚染レベルが安全基準の35倍にも上った。「中国は国土の大半がスモッグに覆われた」と伝えるメディアもあるほどだ。

深刻なスモッグに、市民はなすすべもない。ある会社経営者は「生活に支障が出ている。視界が悪く、渋滞もひどくなった。危険なので車には乗らないことにした。のどの調子が悪くなり、外出するときはマスクが欠かせない」と話した。北京市などの教育部門は、児童に屋外での運動をできるだけさせないようにし、登下校時にはマスクを着用させるよう各学校に通達を出したが、すでに具合を悪くする子どもも出ている。

なお、夫人を伴ってCOP21に出席した習近平(シー・ジンピン)国家主席はパリで、中国は気候変動への対策事業に積極的に加わるとし、すでに省エネや新エネルギー、再生可能エネルギーへの取り組みで先進国となっていると強調している。(翻訳・編集/岡田)

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