2015年11月26日、韓国・毎日経済によると、米国で排ガス不正が発覚し問題となっていたドイツのフォルクスワーゲン（VW）グループが、韓国で販売した車両についても同様の不正を行っていたことが確認され、韓国の顧客に対する同社の補償内容が注目されている。

韓国政府はこの日、VWコリアに対し最終的に15車種12万5522台のリコールを命じるとともに、計141億ウォン（約15億円）の課徴金を科した。これを受け同社は、リコールの実施と前後して、顧客への金銭的補償の手続きも進めるものとみられる。同社は米国での問題発覚後、北米地域の顧客に対し1人1000ドル（約12万3000円）相当の商品券と、今後3年間の無償修理サービスを提供するとしている。韓国の顧客らもこれと同等の補償を求めるとの立場だが、米国と韓国とでは排気ガス規制基準やリコールの時期が異なるため、補償に差が付けられる可能性も指摘されている。

また、リコールによって車の燃費が下がるのではとの懸念から、顧客がリコールに応じない例も出てくるとみられている。政府はこうした事態を避けるため、リコールに応じた車にはそれを示すシールを貼るという案を検討している。

これについて、韓国のネットユーザーは次のようなコメントを寄せている。

「金銭的な補償があるならリコールに応じましょう。そしてぜひそのシールを貼りたい」

「毎回言うようだけど、（韓国の）現代・起亜自動車も調べて。不正が出ないわけがない」

「リコールの必要ないよ。そもそも国産ディーゼルよりも汚染ガスの排出は少ないはず。現金か商品券で補償よろしく」

「VWよりも煙をまき散らしている国産車を放っておくなんて、いったい誰のためのリコールなの？」

「こういうことになったからって、国産車には乗らないよ。他の外車に乗るね」

「現代・起亜はこんなことは絶対にしない。車を売ったら、後は知らんぷり」

「ガソリン代は米国より韓国の方が高いんだから、たくさん払ってもらわないと」

「これは詐欺に遭ったのと同じこと。金銭的補償が当然だと思う」

「政府がやることって、なんて幼稚なんだ（笑）。そんなシールは自分の車に貼ってくれ」（翻訳・編集/吉金）