2015年11月30日、韓国・電子新聞によると、韓国の科学技術発展に大きく貢献した科学者が、定年延長、定年後の再雇用、活動経費の支援など、政府からあらゆる厚遇を受けることになる。

この日、韓国国会では「科学技術者有功者の礼遇および支援に関する法律案」が成立した。国の科学技術発展に寄与した人物を国が「有功者」に指定し厚遇することで、科学・工学の専門家が尊重される社会文化を醸成しようというもの。法案を準備してきた未来創造科学部の委員会は当初、生活苦にあえぐ科学者に対し金銭的支援を行う規定を提案したが、「物質的な補償よりも名誉に焦点を当てるべき」との声が上がり、今回の提案となった。

具体的には、「政府系研究機関などによる優先的な定年延長・定年後の再雇用」「出入国審査での優遇」「功勲録の発刊と研究実績の広報」などの対応が定められている。

これについて、韓国のネットユーザーは次のようなコメントを寄せた。

「発展に貢献したら厚遇するのではなく、貢献できるように支援すべき」

「科学者って、名誉だけで食べて行けるの？」

「良い待遇を受けることで、世界的な科学者が出てほしい」

「本当に優秀な科学者は、研究費を支援してくれる国に移民しちゃってるよ」

「もっと早くやるべきだった。韓国はスポーツ選手や芸能人ばかり厚遇してきたけど、何か将来の役に立つのかな」

「確かに、韓国の輸出の4分の1は半導体と自動車なのに、理工系には冷たい世の中だ」

「有功者として認められるために、どれだけペコペコしないといけないんだろう？。業績を評価する合理的な基準はあるのかな？」

「科学の優秀な人材が海外に流出しているのは惜しいこと。海外で韓国の名を高めてくれるのは誇らしいけど、韓国自体の科学の発展のため、こういう対応は絶対に必要だと思う」

「名医は数千人を救えるが、名エンジニアは数千万人を食べさせることができる」

「それよりも、迷惑な政治家を処罰する法律を作ってほしい」（翻訳・編集/吉金）