<サッカー>日産関連会社の広告を一方的に外した広州恒大を、中国国営メディアが痛烈に批判

Record China    2015年11月24日(火) 11時22分

拡大

24日、新華社は、サッカーのAFCチャンピオンズリーグで優勝した広州恒大のユニフォームの広告問題について、「中国サッカーに必要なのは成績よりも契約の精神だ」と伝えた。写真はACL決勝戦。

2015年11月24日、新華社は、サッカーのAFCチャンピオンズリーグ(ACL)で優勝した広州恒大のユニフォームの広告問題について、「中国サッカーに必要なのは成績よりも契約の精神だ」と伝えた。

中国の広州恒大は、先日行われたACL決勝でアル・アハリ(UAE)に1−0で勝利し、2年ぶりにアジアの頂点に輝いた。しかし、決勝戦で選手が着用した広州恒大のユニフォームには、広告契約を結んでいる「東風日産」ではなく、グループ会社の「広州人寿」の広告が入っていた。東風日産は日産自動車の中国での合弁会社だ。東風日産によると、決勝前に広州恒大が広告買い戻しを提案。それを拒否すると、広州恒大から決勝戦の試合開始1分前に書面で広告買い戻しの通知が届いたという。

東風日産側は2度に渡って声明を発表し、法的な措置をとるとしていた。一方の広州恒大は23日に発表した声明で「契約には違約条項があり、東風日産と事前にコンタクトを取った。しかし、東風日産側はこの違約条項の存在を無視し、いかなる形式の協議も拒否した。我々はこれに遺憾の意を示すと同時に、先方と条項に沿って協議、または法的な解決を行いたい」とした。

記事はこの問題について、「違約するのにもこれほどまでに威張り散らすとは、ピッチ外の恒大はピッチ上の恒大よりも“すごい”と言わざるを得ない」「『こちらが違約したいのだから、そちらは同意せよ。同意しないのならばこちらがまず違約して、後のことは話し合おう。裁判沙汰にすることもないだろう』という“神ロジック”には舌を巻く」などと皮肉交じりに伝えた。

さらに、広州恒大が尊大になっている原因に、サッカーにおける好成績や広告枠を欲しがる企業が掃いて捨てるほどいることを挙げた上で、「プロチームとして“契約精神”を持つことの意義は、一つや二つの優勝よりもはるかに大きい。わずかな利益のために簡単に契約をほごにするようなクラブが、本当の意味でのビッグクラブになれるとは想像しがたい」と強く批判している。(翻訳・編集/北田

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携