2015年11月23日、今年のショパン国際ピアノコンクールで韓国人として初優勝したチョ・ソンジンさんが、東京オペラシティコンサートホールで開かれた同コンクール優勝者リサイタルに登場、日本の聴衆を魅了した。韓国・聯合ニュースが伝えた。

チョさんはこの日、1600余りの客席を埋めた聴衆を前に、ショパンコンクールで演奏した曲目を1時間40分ほどにわたり披露した。記事によると、日本人の聴衆は皆「素晴らしかった」と声をそろえ、チョさんと同年齢のある大学生は「涙が出るほどすてきな演奏だった。言い表す言葉が見つからない」と興奮した面持ちで感想を述べた。また、67歳の男性は、繊細さが特徴のショパンだが、「チョさんの演奏からはエネルギーとパワーを感じ」、ショパンの新たな一面を発見したと評価した。

リサイタル半ばの休憩時間には、チョさんのCDを求める人が、そして終演後には、チョさんのサインを求める人が列を成した。

これに、韓国のネットユーザーからは「日本を越え、世界を感動させるピアニストに成長してほしい」「これこそ真の愛国」「彼が韓国人ということが実に誇らしい」「韓国の自慢」など、喜びのコメントが数多く寄せられた。

また、「日本ではクラシックがまるで宗教のように神聖視される。彼の実力を無視はできないだろう」「クラシックは日本が最強国。CD販売率も聴衆のレベルも第一等だよ」「本場の米国でもなかなか買えないジャズの名盤も、日本では買えることがある。日本人はそれくらい音楽が好きなんだ」など、日本について触れた声のほか、「故国でもたくさん公演してほしい」「チョさんは、幼い頃からピアノが大好きだったらしい。進路に悩む若者のお手本になりそうだ」といったコメントもあった。（翻訳・編集/吉金）