中国では“セミの幼虫”は、食用にも、薬用にもされる。そして、“重用”している「村」もある

Record China    2006年7月7日(金) 13時41分

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毎年7月上旬から、山東省日照市東港区の農村では、セミの幼虫捕りを行っている。

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日本でも、夏の風物詩の一つに、「セミの鳴き声」が挙げられる。「蝉時雨」という言葉もあるくらいだ。

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夏といえばセミの鳴き声を連想するのは、中国でも同じだ。ところで、中国では、セミの幼虫は食用にされたり、薬用としても用いられている。滋養豊富で、こんがり焼けばビールなどの最高のつまみにもなるし、また、漢方薬としてもたいへん貴重なものなのだという。山東省日照市東港区の農村では、毎年7月上旬から、セミの幼虫捕りを行っている。

ここの人々は、樹木の地面から20cmぐらいの高さに、ゴムバンドを貼り付け、ひたすらお目当てが登ってくるのを待つ。夜になると、土の中から“セミの幼虫”が、数年間ともいわれる長い地中生活を終えて、木を登ってくる。そして、このゴムバンドの所になると、あしを滑らせ、地面に落ちる。この有り様が、朝までの間、何度も繰り返される。やがて朝を迎えると、木の下には多数のセミの幼虫が所狭しと集まっている訳である。村の年長者に聞いてみた。彼の話によると、この至ってシンプルな方法は、村のご先祖様が発明したものだという。彼らは現在でも、この方法で簡単にセミの幼虫捕りをすることにより、生活の糧を得ている。現金収入の大事な商品になるのだ。彼らは、すべてご先祖様のおかけだと感謝している。どうやらこの村の人々にとっては、夏の季節の “セミの幼虫“は、自分たちの生活にとって掛け替えのないもので、ただ単に、食用ではなく、薬用でもなく、暮らしにたいへん“重用”される代物のようである。

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