中国が製造業を集約、昔ながらの手法で世界に挑戦―米紙

Record China    2015年11月23日(月) 8時39分

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18日、中国は多数存在しているメーカーを集約することで世界市場に挑戦している。世界的金融危機にあたってハイテク産業を優先させる方向にかじを切った。写真は中国の民営靴工場。

2015年11月18日、米シカゴ・トリビューン紙によると、中国は多数存在している同種のメーカーを集約し、専門性を持たせることで競争力を高め、世界市場に挑戦している。経済の減速が指摘される中国だが、その昔ながらの手段はライバルである先進諸国にとって脅威となってきている。19日付で環球時報が伝えた。

沿海地区に集まる靴下工場や靴工場など無数のメーカーはかつて中国経済の急成長を支えたが、現在は製薬や生物科学、コンピューターや半導体など、より高品質な分野が主流となっている。米化学製造会社イーストマン・ケミカルの上海事務所責任者は、「中国からのライバルのプレッシャーが大きくなりつつある。中国のイノベーション力を過小に見るのは大きな間違いだ」と指摘する。

ハイテク産業でも変化が生じている。中国国内におけるハイテク部品の生産が後押しされ、輸入部品の割合は90年代最も多かった60%から現在は35%程度にまで下がっている。業界関係者は、中国の競争力は着実に高まっているが、海外ではその脅威が軽視されていると指摘する。

資本集約型のハイテク製品輸出が2ケタ成長を見せるなど、業界再編による変化は10月の貿易統計にも現れている。米カリフォルニア州のミルケン研究所の責任者は、中国は世界的金融危機にあたって付加価値の低い産業を維持することをやめ、ハイテク産業を優先させる方向にかじを切ったと話している。(翻訳・編集/岡田)

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