日本は芸術品を格安価格で入手できる聖地?―中国紙

Record China    2015年11月22日(日) 21時21分

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18日、日本のオークション業界の取引総額がどんどん上昇しているのは、商品が多く、値段が安いからで、ここ数年、すでに中国人コレクターが海外で芸術品を格安価格で入手できる「聖地」になっている。

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2015年11月18日、ある報道によると、日本のオークション業界の取引総額がどんどん上昇しているのは「商品が多く、値段が安い」からで、ここ数年、すでに中国人コレクターが海外で芸術品を格安価格で入手できる「聖地」になっていることに注目すべきだという。実際のところどうなのか?日本の芸術品市場に精通する多くの業界専門家に取材した。広州日報が伝えた。

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▼素晴らしい品物が確実に存在し、価格は一般的に安価

ご存知の通り歴史的な要因により、日本が収蔵する中国の文化芸術品は数えきれない。しかもここ数年来、日本の民間で収蔵されている多くの中国の文化芸術品がすでに中国に里帰りしてきている。

よく日本に行っている北京匡時国際オークション有限公司の董国強(ドン・グゥオチアン)会長は「歴史的に日本はずっと中国文化を尊重してきたが、第2次大戦以降、日本の国策が「脱亜入欧(アジアを脱し、ヨーロッパ列強の仲間入りを目指すこと)」に転換した。これによって中国文化の日本への影響力が徐々に減退し、中国文化を好む日本人も徐々に少なくなってきた。若者世代はもちろんのこと、現在50歳くらいの日本人も中国文化に大きな隔たりがある。だから多くの日本人は先人たちが残してきた中国の文化財や芸術品をオークションに持っていく。彼らの目にはこれらの品物を鑑賞したり収蔵する意義を備えておらず、意味がわからないうえに自分のお金を使って購入していないので、コストを必要とせず、価値を判定するうえでズレが生じ、一般的に安価になっている」と話す。

▼芸術品を安く入手するために行けば、偽物に引っかかるリスクが高い

芸術評論家の石建邦(シー・ジエンバン)氏は「過去数年、大勢の中国人骨董商が日本で中国の文化財や芸術品を待ち構えて購入し、中国に持ち帰って転売している。もし現地情報に詳しくなければ、一般的なコレクターが彼らと競争するのは非常に困難である。そのため、ビジネスの気持ちで品物を探しに行くのでなければ、かえって良い品物に出会うことができる。もしひたすら格安価格で入手しようと躍起になり、大金持ちになることを夢見ているなら、往々にして夢は砕け、騙される結果になりかねない」と話す。

▼日本の現代芸術品の収蔵を考えたら?博物館で宝物を見る方がより多くの収穫

石氏は「実際に日本の現代芸術家の作品の収蔵を考えたほうがいい。世界的に有名なトップクラスの何人かの芸術家を除いて、他の日本の芸術家の作品価格は高くはなく、とても安いとさえ言う事ができる。しかし芸術性は非常に高いのでコストパフォーマンスが非常に良い」と提案する。

奈良県で開催されている正倉院展を見学してきたばかりの馮毅(フォン・イー)氏は「格安価格で入手する考えで日本で買物をするより、学習する姿勢で日本で宝物を見る方がよい。彼らの博物館には多くの中国古代の文化財が保存されており、国宝と指定されるものが多く、それを持ち出して販売することは不可能なので、中国国内ではほぼ目にすることができない」と語る。(提供/人民網日本語版・翻訳/JK・編集/武藤)

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