日本の免税店、中国人観光客に中国語専門スタッフを配置―中国メディア

Record China    2015年11月6日(金) 15時56分

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5日、「すみません、所望のこの商品は全て売り切れでした。ここに並んで会計してください」。これは日本の長崎港の近くにある免税店の店内でショッピングガイドと中国人観光客の会話だ。

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2015年11月5日、「すみません、所望のこの商品は全て売り切れでした。ここに並んで会計してください」。これは日本の長崎港の近くにある免税店の店内でショッピングガイドと中国人観光客の会話だ。賑やかな店内は買物に来た中国人観光客でいっぱい、ほぼすべての商品棚には中国語表記があり、「お得」、「日本で売り上げNO.1」などの文言が書かれている。店員は中国語を使って大きな声で商品をPRしており、この免税店は中国の大型スーパーとほぼ同じで、店内には現地の日本人消費者はいない。人民網が伝えた。

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観察:ガイドも止められない観光客の爆買い

北京から来た中年女性が約2万元(約38万円)を費やし温水洗浄便座を購入した。若い男性が「おばさん、ツアーガイドから中国の水質に合わないからすぐに詰まるので、これを買わないように注意されなかったのか?」と質問した。中年女性は「買わせないようにすればするほど試したくなる。テレビで中国人はみんな温水洗浄便座や炊飯器を買うと言ってなかった?日本の製品は品質が良いと皆言っている。持てなくても私は間違いなくまた炊飯器を購入する。遊びに出るのは嬉しいので手ぶらでは帰らない」と話す。

60代くらいの夫婦は片方の手にはカゴを持ち、もう片方の手にはA4紙3ページに印刷された買物明細書を持っている。買物中、男性はずっと家族に電話をかけ、品物を買い間違えていないか確認している。

店内のスタッフはみんな何故流ちょうな中国語が話せるのか?あるショッピングガイドは「今回のツアー客は全部中国人観光客のツアーなので、福岡から専門のスタッフが派遣された。駐車しやすいように、免税店の外の駐車場は中国人観光客のツアーバスが停められている。それでも大型バスは長蛇の列を作り道路にも駐車している」と話す。

免税店の買物時間が終了したあとも、日本の商業施設はこれらの観光客を「見捨てない」。観光客らはクルーズ船に乗って日本の長崎まで旅行に来た。乗船ターミナルの中も外も電気製品、温水洗浄便座、おしめ、ダイエット食品、現地の土産品など全てがいっぱいに並んでおり、旅行客は最終搭乗時刻まで爆買いを続ける。

データ:中国人観光客が日本で買物する平均金額は13万6600円、高まる消費意欲

日本の野村総合研究所が10月29日、中国人観光客における買物の動向などに関する調査結果を発表した。中国人が日本で買物する際の平均支出額は13万6600円だ。しかも調査結果で中国人観光客の消費意欲は非常に高く年収の額とは無関係だということがわかった。

例えば、中国人観光客の家族収入で見てみると、年収60万元(約1150万円)以上の家庭で10万円〜20万円の買物をする比率は37.2%を占めている。これと対照的なのは、年収が比較的低い4万〜10万元(約76万円〜190万円)以下の人では42.5%を占め、高収入のグループを5%上回っている。これは主に中国では親戚や友人から買物を依頼される状況が比較的多いことによるものだ。日本産業インフラグループの岡村氏は「低所得者層へのアプローチも重要」と話す。

原因:円相場が低く、ブランド効果が高い

北京交通大学旅行と企画研究センターの王衍用(ワン・イエンヨン)センター長は「現在、観光客が国外で購入するのは記念品ではなく日用品だ。日本は中国と比較的近い国の一つである。ここ数年、日用品から大型耐久消費財まで日本製品は良いブランド効果を蓄積し、観光客の個性化、多様化するニーズを満たしている。また日本のビジネスサービス精神とサービスの意識は比較的有名だ。一部の観光客が逆心理になり、悪く言われれば言われるほど試したくなる。なのでみんな評価を少なく、客観的に評価し、控えめにPRしてほしい」と話す。

中国青年旅行社遨遊網の徐暁磊(シュー・シャオレイ)チーフブランドオフィサーは「円相場が長期にわたり低迷しており、人民元の強い購買力を維持させている。これは非常に重要な原因だ」と語る。(提供/人民網日本語版・翻訳/JK・編集/武藤)

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