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3日、中国の「第13次五カ年計画」(2016〜2020年)について、中国共産党は全文を公表した。その中で、2020年までに国内総生産(GDP)と国民1人当たりの収入を2010年の2倍に引き上げると謳っている。資料写真。
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2015年11月3日、中国の国民経済に関する5年区切りの計画・目標を定めた「第13次五カ年計画」(十三五、2016〜2020年)について、中国共産党は全文を公表した。その中で、2020年までに国内総生産(GDP)と国民1人当たりの収入を2010年の2倍に引き上げると謳っている。国民生活の質向上を主要目標に、「小康社会」(ゆとりある社会)の全面的な達成を目指す。
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中国共産党系機関紙・環球時報はこれを受けて、電子版上でアンケートを実施。「政府の掲げる目標通り、自身の収入は2020年までの10年間で倍増すると思いますか?」と問いかけ、4日午後4時時点で2225人の回答を集めている。うち、17%にあたる376人が「なると思う」と回答し、残り83%にあたる1849人が「なると思わない」と回答した。それぞれの具体的回答理由は以下の通り。
■2020年までに収入が倍増すると思う
「できると思う。ただし、収入の増加率以上に物価が上がる可能性はある」
「だから、収入ではなく購買力の成長を見ないとね」
「3年前に社会人になって以来、すでに収入は倍増したけれど、誰もが知る通り、物価の上昇はそれを上回るものだった。2020年までにさらに倍増することはあり得ると思うけれど、そのころには物価はどうなっているだろうか?」
「年収2000元(約3万8000円)の農家だったら、収入倍増は絶対に達成できる」
「個人個人の努力と成長次第で実現可能だと思う。ただし、ぼーっとしているだけではどだい無理な話。『そんなの無理』と悲観的になっている人に言いたい。まずは疑うよりも、努力したらどうか?」
「政策を信じられない、国を信じられないということは、自分自身を信じられないことに等しい。最終的に目標を達成するかどうかは別として、目標に向かって努力することが大事。結果が仮に伴わなかったとしても、努力の先には何かしらの収穫があるはず」
■2020年までに収入が倍増すると思わない
「官僚は信じる話。公務員もまあ信じるかもしれない。サラリーマンには到底信じられない話。農民に至っては…2030年までかかっても無理だろう」
「収入の額面が増えたとしても、実質的な収入は減っていることになる。収入が倍増するころには物価は3倍になっている」
「何の希望もない話。まずは就業機会が少なすぎるし、正規雇用も少なすぎる。私の妻はこの2年間で6〜7回、仕事を変えたが、条件のよい仕事はまだ見つからない。1日12時間以上働いて、月収はやっと2000元(約3万8000円)といったところだ」
「もうこういう数字を掲げるのはやめにしないか?それよりも、食の安全だとか環境汚染の改善だとか、物価が安定するだとか、そういうことの方がずっと重要だろう」(翻訳・編集/愛玉)
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