「韓国は中国に追い越される」、すでに“バッタもん”の国ではなくなった中国―韓国紙

Record China    2015年11月5日(木) 3時54分

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3日付の韓国紙は「中国はもはやバッタもんの国ではない」とのタイトルでコラムを掲載。企業や人材、行政の能力と熱意によって、中国はかつての後進国から韓国の地位を脅かす存在に成長していると論じた。写真はシャオミの製品。

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2015年11月3日付の韓国紙・朝鮮日報は「中国はもはやバッタもんの国ではない」とのタイトルでコラムを掲載。企業や人材、行政の能力と熱意によって、中国はかつての後進国から韓国の地位を脅かす存在に成長していると論じた。

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記事は、中国のある大手企業で韓国投資のアドバイザーを務める韓国人弁護士に取材。この弁護士は、「最近の中国の躍進ぶりに、韓国は夜もおちおち眠れないほどの不安にさいなまれている」と話している。

例えば、IT業界や通信業界。現在、中国を代表するサーチエンジンやポータルサイトに成長した世界有数の大企業となったバイドゥ(百度)やテンセント(騰訊)は7〜8年ほど前、“IT先進国”だった当時の韓国に学ぼうと複数の現地企業にコンタクトを試みたが、まったく相手にされなかったという。また、当時の韓国企業はこうした中国の弱小新興企業がどんな事業を興そうとしているか、韓国から何を学ぼうとしているか、一切の関心を示さなかった。

同様の現象はスマートフォン市場でも起きた。2011年に国産スマートフォンを発表した中国の新興メーカー・シャオミ(小米)は、中国市場で最大のシェアを誇っていた韓国メーカーのサムスンにとってはとるに足らない存在のはずだった。サムスンの幹部が「たいした技術力もない弱小企業」とみなしていたこのシャオミ、14年にはサムスンを逆転して中国のスマホ市場でシェア最多を誇る企業に成長している。(15年第3四半期で、シャオミは2位、サムスンは5位圏外)

中国の多くの企業では能力主義が徹底しており、その結果、経営者層が30歳代と若く、英語が流ちょうなのは当たり前だという。これに反して、韓国の大企業は旧態依然とした年功序列が幅を利かせ、社内会議が形骸化しており、中国企業の動向を含めた重要な情報共有が行われていない。また、中国では企業や投資を誘致する自治体が非常に勉強熱心で、産業戦略が明確だ。それでも、「韓国は多くの分野で中国に先んじていますから、なんでも勉強させてください」と謙虚な姿勢を崩さない。こうした行政の領域でも、韓国は中国に押されている。

長い間、韓国人が中国に対して抱くイメージはずっと変わっていない。「汚くて、騒々しくて、コピー商品ばかりつくっている国」という固定観念は、中国の実際の変化を見逃してしまっている。中国はすでに多くの分野で韓国を追い越してしまっている。コピー商品どころではなく、中国製品はすでにドイツ製品の水準を目標としているのだ。韓国の政府も企業も、もう中国に対する色眼鏡を外さなければならない。中国はもうバッタもんの国ではなく、最安値で一流製品をつくりだす経済大国となったのである。(翻訳・編集/愛玉)

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