日中韓首脳会議が期待されるワケ―中国メディア

Record China    2015年10月29日(木) 17時1分

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29日、中国、日本、韓国の首脳は今月末から来月初めに韓国の首都ソウルで2国間、3カ国間会議を開く。三カ国の専門家やメディアは今回の会議に一致して期待し、歓迎的姿勢でいる。資料写真。

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2015年10月29日、中国、日本、韓国の首脳は今月末から来月初めに韓国の首都ソウルで2国間、3カ国間会議を開く。3カ国の専門家やメディアは今回の会議に一致して期待し、歓迎的姿勢でいる。新華網が伝えた。

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日中韓首脳会議は2008年12月に始まった。日中韓首脳はASEANプラス3(日中韓)の枠組外で初めて日本の福岡で会議を行い、未来志向、全方位的協力のパートナーシップを構築することを決めた。3カ国は3カ国首脳会議を制度化し、3カ国の持ち回りで毎年開催することを決めた。この制度は2012年5月まで続いた。

近年、日中間の領土問題、第2次大戦に関する日本の歴史認識問題、日韓間の慰安婦問題などが山積し、3カ国は問題の突破口を遅々として見いだせずにいる。これが、首脳会議が中断した大きな原因だ。

3カ国会議について、山口大学の纐纈厚副学長は「日中両大国はアジア地域の平和・安定維持において重要な役割を演じており、重要な責任を担う。日中両国の互恵関係構築は極めて大きな成果をもたらす。3カ国首脳は小さな対立点は保留して大きな一致点を求めるべきであり、今回の会議はこの目標を達成する絶好の機会だ。3カ国首脳が胸襟を開いて、アジアの人々に幸福をもたらす方法について意見交換することを期待する」と述べた。

中国社会科学院アジア太平洋研究所北東アジア研究センターの朴鍵一(ピャオ・ジエンイー)センター長は「3年余りの中断の後、第6回日中韓首脳会議が韓国・ソウルで開催される。これは今年の中国外交の北東アジアにおける最も重要な活動だ。日中韓3カ国のアジアにおける規模を考えると、今回の首脳会議は北東アジアだけでなく、アジア全体にも重要な影響を与え、アジアの今後の発展の方向を決めさえする」との認識を示した。

3カ国首脳は多くの重大な議題について議論し、経済・貿易、人的・文化分野の交流や協力の推進にも積極的な役割を発揮する。

過去においては日中、中韓、日韓2国間の交流が比較的多かった。現在3カ国間の形式の助けを借りて、3カ国間の関係は一層安定し、一層の好循環を実現する。これは朝鮮半島の問題、南北朝鮮の和解にとってもメリットがある。

今回の首脳会議について韓国メディアは「日韓間の懸案は1回の対話で全て解決することは困難だが、首脳たちが正式に対話すること自体が重要な第一歩だ」と指摘。1回で満たされることはないが、和解の火は継続していかなければならないとした。(提供/人民網日本語版・翻訳/NA・編集/武藤)

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