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23日、明日24日に中国初の月探査衛星「嫦娥1号」打ち上げ予定の西昌衛星発射センターは、ロケット燃料は引火し易いため、悪天候を最も懸念している。写真は21日同センターでの打ち上げ準備の様子。
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2007年10月23日、明日24日が中国初の月探査衛星「嫦娥1号」打ち上げ予定の西昌衛星発射センター技術部は、ロケットの極低温燃料は容易に揮発する(引火し易い)ため、悪天候を最も懸念している。中国のニュースサイト「南方網」が伝えた。本日午前に打ち上げロケット「長征3号A」への燃料注入が始まった。
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国防科学技術工業委員会は22日、中国初の月探査衛星「嫦娥1号」を24日午後6時(日本時間同7時)ごろ、「長征3号A」ロケットで四川省の西昌衛星発射センターから打ち上げると発表した。同日、西昌衛星発射センターがある現地は連日の雨からやっと太陽が顔をのぞかせ、打ち上げに適した状態となった。
西昌衛星発射センター技術部によると、嫦娥1号の打ち上げに関し、各方面で綿密な準備を行い技術面等は万全の状態で、基本的に時間通りの発射で問題はないが、最も心配なのは天候だという。専門家は、極低温燃料を注入する際にも天候に注意を払わなければならないとしている。
現在の気象予測では、発射日時24日午後6時(日本時間同7時)ごろの天気は安心できるとしている。西昌衛星発射センターによると、燃料注入時の危険性が非常に大きく、米一粒が1メートルの高さから落下しただけでも爆発を引き起こす可能性があるという。そのため燃料注入の際の天候に対する要求は非常に高く、雷、大雨などへの警戒が続いている。(翻訳・編集/YO)