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2007年10月、中国の南都周刊が「2007年中国で最も売れた10人の顔」を発表。このランキングは、今年1―10月に、中国の人気雑誌を対象に、表紙を飾った回数、売り上げ部数、表紙の重要性などの調査により決定。 4位はチアン・ウエン監督。
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2007年10月18日、中国の南都周刊により、「2007年中国で最も売れた10人の顔」が発表された。このランキングは、今年1月から10月にかけて、中国の人気雑誌を対象に、表紙を飾った回数、売り上げ部数、表紙の重要性などの調査によって決定された。
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4位のチアン・ウエン監督は、『太陽照常昇起(ザ・サン・オルソー・ライズ)』が今年の第64回ベネチア国際映画祭コンペ部門に出品されたが、中国での興行成績は不振だった。それでも彼が話題になったのはフランス人の妻と離婚したからである。フランス人妻と離婚後、同映画の主演女優チョウ・ユン(周韻)と結婚した。その後チョウ・ユンが撮影中にチアン・ウェン監督の子供を妊娠・出産、その上出演させたことでも話題になった。同監督の『鬼が来た!(鬼子来了)』(2000)はカンヌ映画祭グランプリ受賞作品である。(翻訳・編集/YO)
●チアン・ウェン(姜文)
1963年、河北省の軍人の家に生まれ、幼少時から演技に興味を持つ。
1985年『末代皇后』の溥儀役で映画デビュー、1986年シエ・チン(謝晋)監督の『芙蓉鎮』で当時のトップ女優、リウ・シャオチン(劉暁慶)と共演、百花賞主演男優賞も受賞する。その後、チャン・イーモウ(張藝謀)監督の『紅いコーリャン』に主演し世界から脚光を浴びるようになった。1992年には中国国内で大ヒットした連続テレビドラマ『ニューヨークの北京人』の主演により国民的大スターとなる。
1994年にはついに映画監督となり、デビュー作品『太陽の少年』は、主演のシア・ユイ(夏雨)がヴェネチア映画祭で主演男優賞を受賞。続いて1998年製作の第2弾『鬼が来た!』では、カンヌ映画祭のグランプリ受賞という快挙を遂げた。だが、この作品は中国政府の認定を受けないままにカンヌに出品したということで、7年間監督としての活動を禁止された。2006年には政府の政策により、無事活動を再開することができた。