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月探査衛星“嫦娥一号”の打ち上げが迫りつつある。同衛星の打ち上げに際し、宇宙から音楽を放送するという一風変わったプロジェクトが実施される。資料写真。
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月探査衛星“嫦娥一号”の打ち上げ時間が2007年10月24日午後6時と発表された。有人宇宙飛行船“神舟5号”以来の、国家の威信を賭けた大型宇宙プロジェクトに中国中から熱い注目を集めている。
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地球から38万km離れた月軌道へと赴く“嫦娥一号”には一風変わった趣向が凝らされている。なんと衛星内部で32曲もの楽曲を放送するというもの。中国国民はラジオ・テレビ・インターネット経由で宇宙から流れる中華民族の名曲を聴くことが出来る。
搭載される曲は国防科学工作委員会月探査プロジェクトセンターが用意した候補曲150曲の中から30曲にまで絞り込まれた。さらに国歌と「東方紅」が特別推薦で付け加えられている。選ばれた楽曲は「我、中華を愛す」「我が祖国」「私の中国心」など愛国心を歌ったものや「青海チベット高原」「長江の歌」「梁山泊と祝英台」など中国の自然・文化を伝えるものが選ばれている。(翻訳・編集/KT)