南シナ海で埋め立ての人工島、「海上輸送の利便性向上のため」=中国の大物軍人が語る―独メディア

Record China    2015年10月22日(木) 9時15分

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17日、中国共産党中央軍事委員会副主席の中国軍上将は北京で開幕した香山フォーラムで、南シナ海の人工島は民間利用が目的で、「航行の自由」には影響しないと発言した。写真は同フォーラム。

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2015年10月17日、中国人民解放軍の軍人で、中国共産党中央軍事委員会副主席の範長龍(ファン・チャンロン)上将(大将)は北京で開幕した第6回香山フォーラムで、中国が国際的に問題視されている南沙諸島(スプラトリー諸島)で暗礁を埋め立てて人工島を建設していることについて、「民間利用を主な目的としており、『航行の自由』には影響しない」と明言した。独国際ラジオ放送ドイチェ・ヴェレ中国語サイトが伝えた。

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範上将は、中国は領土などの問題に対して常に平和的解決を望んでおり、大部分の周辺国との間で領土問題は話し合いによって解決してきたと主張。主権問題においては軍事力に訴えるような発言はせず、紛争の火種を作らないようにしているとした。

フォーラムに出席した元米海軍作戦部長のゲイリー・ラフヘッド大将は、中国が安全の保証を明言したことを歓迎する一方、中国政府には国際社会における信頼を確立する措置を講じるとともに透明性を高める努力が必要とされると指摘した。

また、「中国政府の狙いは、南シナ海問題をどう“非軍事化”するかにある」と言及したと台湾の中央通訊社は報じている。米政府関係者はこのほど、「許可が出次第、米海軍の艦艇が南シナ海にある人工島周辺の12カイリ以内の水域に進入する」と明かしたと伝えられている。

なお、香山フォーラムは2年ごとに行われていたが、昨年からは毎年開催することを中国政府が決定。昨年は47カ国と国際機構から300人余りが出席したが、今年は49カ国と5つの国際機構から約500人が出席している。(翻訳・編集/岡田)

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