2015年10月16日、韓国メディアはこのほど、「広島・長崎での被爆証言や記録を国連教育科学文化機関（ユネスコ）の世界記憶遺産に」と韓国の市民団体が登録運動を開始したと報じた。これに対し、韓国のネットユーザーからは反対論が続出。日本のネットユーザーは日本政府に賠償を求める方針を掲げていることなどを疑問視している。

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韓国・聯合ニュースによると、1945年8月に広島と長崎で被爆した韓国人らの「韓国原爆被害者協会」は今回の登録運動を通して、被爆者の存在を世界に訴えると同時に、韓国政府による支援や日本政府の賠償などを求める方針。同会の元貞夫（ウォン・チョンブ）ソウル支部長は「日本の被爆者らと共に、被害を知らせたい」と話しているという。

このニュースに韓国のネットユーザーからは

「賛成できない。加害者である日本を被害者として世界遺産に登録するということになる。損害賠償請求は続けたとしても、自分らの利益のために日本を被害者として世界にアピールするな」

「被爆者よりも先に、日本植民地時代に苦しんだ人々の記録を世界遺産に登録するべき」

「なんでもかんでも登録できるわけじゃない。そのうち、チワワやプードル、すいとんを練る技術など、あらゆるものを登録すると言い出しそう」

「慰安婦被害者らも世界遺産に登録しよう」

などの声が相次いだ。

その一方で

「そうなると予想していた。原爆投下は当然、人類の文化遺産だ」

「日本に原爆を投下したのは米国だから、米国が全ての責任を負わなければならない」

「日本も韓国も上にいる人たちが悪い。市民らには何の罪もないのに…」

といった指摘もあった。

日本のネットユーザーは

「原爆ドームが世界遺産になってる」

と、まず一言。

さらに

「『被爆証言を記憶遺産に！』→まあ分かる。『日本に賠償を求める』→え？」

「被爆への賠償は本来米国がすること。日本は平和条約で賠償権を放棄した。韓国人の場合は自分たちで米国へ賠償を求めるのが筋」

「日韓正常化で補償は済んでいます！ 自国の政府に交渉してみてください！」

「ユネスコに原爆ドームを登録する際には 当初、アメリカから反対があったそうだけど今回のはどうなん？」

などのコメントを寄せている。（編集/大隅）