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「一妻多夫」が中国でポピュラーな時代があった―米メディア

配信日時:2015年10月20日(火) 18時42分
「一妻多夫」が中国でポピュラーな時代があった―米メディア
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13日、一人っ子政策を長らく実施している中国では人口における男女比が不均衡な状態にあり、結婚相手を見つけられずに男性が余る困った現象が起きている。しかし、こうした状況は中国の歴史上、初めてのことでないという。写真は清代の中国人。
2015年10月13日、一人っ子政策を長らく実施している中国では人口における男女比が不均衡な状態にあり、結婚相手を見つけられずに男性が余る困った現象が起きている。しかし、こうした状況は中国の歴史上、初めてのことでないという。米国の経済専門ウェブメディア・クォーツの記事を中国紙・環球時報が伝えた。

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30年以上にわたって産児制限が実施される中、伝統的に男児を重んじる中国では「たった1人しか子供が生めないのなら男児がほしい」と願う家庭が多かった。そこで現在の不自然な男女比が形成されてしまったわけだが、こうした“男余り”の現象は2030〜2050年まで続くとみられており、結婚できない男性が社会問題化している。

同じ状況はなんと、清代(18〜19世紀)の中国各地でも見られたらしい。この時代は女児が軽視されていたため、生まれてすぐに殺されてしまうケースが後を絶たなかった。また、富裕層は何人もの妾を持つことがよしとされた時代。一部の男性に女性が独占される形で、深刻な男余りに陥っていたという。

こうした中、農村部を中心に、1人の女性が複数の男性を夫にする現象がきわめて普遍的になったという。スタンフォード大学歴史学部のマシュー・ソマー准教授によると、こうした婚姻形態は、家庭を守るための致し方ない生存策だったという。1700〜1850年の150年間で中国の人口は倍増した。また、農作地も2倍に拡大した。つまり、確保すべき食糧や必要な労働力が倍増したということである。

こうした環境で一夫一婦制がかたくなに守られていたとしたら、夫婦のどちらかが病に倒れたり、災害が発生したりした場合には、一家の生計が成り立たなくなる。しかし、一家に複数の“主人”がいたらどうなるか?これはいわば保険のようなもので、男性の働き手の1人が何らかの原因で欠けてしまったとしても、一家が路頭に迷うとうことはなくなるわけだ。経済的にも潤い、家庭生活の安定も保証する「一妻多夫制」は非常に合理的な策だったのだ。(翻訳・編集/愛玉)
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