2015年10月7日、韓国紙・中央日報は中国人観光客によって北村韓屋村の人々の生活がむちゃくちゃになっていると報じた。8日付で参考消息網が伝えた。

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10月1日から1週間続いた国慶節（健康記念日）連休に、20万人以上の中国人観光客が韓国を訪問した。韓国にとってはありがたい話のように思われるが、迷惑を被っている人もいるという。

ソウル市中心部に位置する北村韓屋村はもともと王族や身分ある両班の住宅が集まる地域で、多くの古建築が残されている。ソウルを代表する観光地だが、古い建物の多くは一般市民の住居であり、人々は日常生活を送っている。

しかし中国人観光客はそんなことはおかまいなしに家の中にずかずか入って写真を撮ったり、入り口前でタバコを吸ったり、ごみをポイ捨てしたりとやりたい放題。注意を促すポスターを貼りだしてもまるで効果がない。また、大型バスの路上駐車が多く、住民たちの車が通れなくなっている。駐車場に戻れないからと路上駐車した住民が警察に罰金を取られるという事態まで起きている。

「北村韓屋村を観光資源として、旅行会社などの企業は利益をあげているのだから、住民になんらかの補償があってしかるべき」との声も上がっているが、政府はまだ重い腰をあげていない。（翻訳・編集/増田聡太郎）