中国、人権活動家・馮正虎氏の出国を妨害=09年に成田空港「籠城」―米メディア

Record China    2015年10月7日(水) 11時7分

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5日、中国の人権活動家の馮正虎氏は、上海の空港で警察に出国を阻止されたとネット上で明らかにした。写真は浦東国際空港。

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2015年10月6日、米ボイス・オブ・アメリカ(中国語電子版)によると、中国・上海出身の人権活動家、馮正虎(フォン・ジョンフー)氏は5日、「有効なパスポートとビザを持ち、日本への親族訪問と観光のため上海の浦東国際空港から出国しようとしたが、警察に妨げられ出国できなかった」とネット上で明らかにした。北京市公安局から「出国後、国家の安全を脅かす危険がある」と口頭で通達があったためだという。

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馮氏は、警察当局に対し、出国できない理由について書面での回答を求めたが、当局はこれを拒否した。馮氏は「北京市公安局と上海出入国審査場がなんら法的文書も提示せず出国を認めないのは違法行為だ」とし、空港まで見送りに来た家族や友人らにも秘密警察の見張りが付いていたことを明らかにした。

馮氏は2009年4月、天安門事件20周年に合わせて日本を訪れた。だが6月4日以降、8回帰国を試みたがいずれも失敗し、うち4回は上海到着後に日本へ強制送還された。成田空港内で数カ月にわたる「籠城」の末、翌年2月に帰国した。

中国の人権問題を扱うウェブサイト「維権網」によると、中国当局は今年7月9日から人権派弁護士に対する大規模な締め付けを行っており、弁護士とその家族ら18人と他の人権活動家らの出国を制限している。(翻訳・編集/岡田)

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