サイバーとリアルが融合、IoT関連展示目立つ=自動車、医療、ロボット、ドローンも―アジア最大の家電・IT見本市「CEATEC」開幕

八牧浩行    2015年10月7日(水) 9時53分

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7日、アジア最大の家電・IT見本市「CEATEC・JAPAN2015」が幕張メッセで始まった。今年の開催テーマは、「NEXT―夢に力を、未来への挑戦」。20の国と地域の531社・団体が先端技術や新製品を披露、10日まで開催される。 写真は会場風景。

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2015年10月7日、アジア最大の家電・IT(情報技術)見本市「CEATEC(シーテック)JAPAN2015」が幕張メッセ(千葉市)で始まった。出展各社はスマートフォン、高品質液晶から液体水素自動車、ロボットまで最先端技術を競っている。今年の開催テーマは、「NEXT―夢に力を、未来への挑戦」。20の国と地域の531社・団体が先端技術や新製品を披露、10日まで開催される。

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最近、家電・IT分野は自動車、医療、ロボットなど他業種との交流が進展、多様化している。この傾向を反映して、今年のCEATECではIoT(モノのインターネット)関連の展示が目立ち、約40社が「サイバー世界」と「リアル世界」を融合させたプロジェクトや商品を展示している。 CEATEC JAPAN 実施協議会の水嶋繁光会長は6日の記者会見で「他の業種企業、ベンチャー企業、海外企業との交流を進める場にするようにしたい」と語り、CEATECが家電・ITから脱皮し、新たなステージに入ったとの認識を示した。

2020年ごろにIoTで実現される技術を生活場面ごとに体験できる「NEXTストリート」と銘打った特別企画展示ゾーンが新設された。このゾーンには、楽天や近畿日本ツーリストなど“異業種”が初めて出展した。楽天はネットとリアルを融合した新しい買い物システムを提案。近畿日本ツーリストは次世代型観光「スマートメガネによる現実の風景に過去の風景をCG合成した仮想現実の世界」を実演している。

 

このほか、小型無人機「ドローン」で世界最大シェアを占める中国メーカーDJIや米電気自動車大手テスラ・モーターズが初出展、会場の風景は大きく変貌している。電子技術との融合が進む自動車分野では、マツダ、ホンダや米電気自動車テスラなどが出展、燃料電池車や自動運転システムを搭載したクルマを展示している。

中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)有限公司(本社・深セン)は、最新スマートフォン「Asend」やタブレット端末の新機種など多くの新製品を派手にアピール。シーテックには4回目の出展だが、パナソニック、富士通、シャープ、NECなど日本の有力企業が隣接する中心エリアに、これら有力各社と同等のスペースを使用して技術力をアピール。 このほか、韓国、台湾をはじめ多くのアジア諸国メーカーの出展も目立った。(八牧浩行

■筆者プロフィール:八牧浩行

1971年時事通信社入社。 編集局経済部記者、ロンドン特派員、経済部長、常務取締役編集局長等を歴任。この間、財界、大蔵省、日銀キャップを務めたほか、欧州、米国、アフリカ、中東、アジア諸国を取材。英国・サッチャー首相、中国・李鵬首相をはじめ多くの首脳と会見。東京都日中友好協会特任顧問。時事総合研究所客員研究員。著・共著に「中国危機ー巨大化するチャイナリスクに備えよ」「寡占支配」「外国為替ハンドブック」など。趣味はマラソン(フルマラソン12回完走=東京マラソン4回)、ヴァイオリン演奏。

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