2015年10月6日、今年のノーベル医学・生理学賞の受賞が決まった中医学者の屠●●（トゥ・ヨウヨウ。●＝口へんに幼）氏が、かつて若者に向けて発したメッセージに多くのネットユーザーが関心を寄せている。

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屠氏は現在84歳。長年にわたって中国医学と西洋医学の結合について研究し、新型のマラリア治療薬の精製に多大な貢献をした。世界的な評価は高いが、中国では最高位の科学者に授与される「院士」に何度もノミネートされつつ落選、博士号も海外留学経験もなく、「三無」科学者と呼ばれていた。

中国中央テレビ（CCTV）によると、屠氏はかつて若い研究者に対し、「科学研究での成功は容易なことではなく、苦しい努力をしなければならない。私も40年以上の後に『アルテミシニン』の研究が国際的な評価を得るとは考えもしなかった。この40年間を総括してみると、科学とは実際の状況に基づいて真実を追求することが必要で、名誉や利益を求めて争うためのものではない」と語った。

これに対し、中国のネットユーザーからは「いいメッセージだね」「一生をかけて1つのことを成し遂げるのはすばらしいことだ」「中国でこの姿勢を貫き通すのは本当に困難なこと！」「名誉や利益に惑わされなかったからこのような栄誉を手に入れた！」などのコメントが寄せられている。（翻訳・編集/野谷）