中国の外貨準備高172兆円に、前年同期比45％増の大幅な伸び、中国人民銀行が発表

2007年10月12日、中国人民銀行は9月末時点で中国の外貨準備高が1兆4336億ドル（約172兆円）に達し、前年同期比で45．11％増加したと発表した。

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同銀行は四半期ごとに外貨準備高の統計をまとめ、発表している。それによると、今年3月末時点の外貨準備高は1兆2000億ドル（約132兆円）、6月末では1兆3000億ドル（約156兆円）を突破。今回は1兆4000億ドル台に乗せ、急速な伸びを見せている。

また、今年はじめから第3四半期までの外貨準備高増加額は3673億ドル（約44兆円）。これは前年同期比1983億ドル（約23兆8000億円）の増加で、現時点で昨年1年間の増加額2473億ドル（約30兆円）をすでに上回ったことになる。中国の外貨準備高が膨張を続ける背景には好調な経済に裏打ちされた貿易黒字の拡大があるが、一方で外貨準備が増えることでインフレリスクを呼び込む可能性も指摘されており、中国政府の経済政策は今後中長期的に微妙な舵取りを求められそうだ。（翻訳・編集/KT）