2015年9月9日、経済発展とともに近年の中国で増加していると言われる不倫。同時に、配偶者と不倫相手を破局に追い込む「別れさせ屋」も繁盛している。中国国営ラジオ・中央人民広播電台（電子版）が伝えた。

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このほど、ある別れさせ屋が成功報酬として依頼人に100万元（約1900万円）を請求したことが中国ではちょっとした話題になった。しかし、別れさせ屋というのは誰にでもできる職業ではなく、ごく限られた一部の人材しかできないことを考えると、ある程度の報酬が求められるのは致し方ない。

別れさせ屋が最も多く用いる別れの手段は、「愛人側に新しい恋人をつくる」ことだという。新しい恋人役はもちろん、別れさせ屋が演じる。つまり、別れさせ屋は異性の心を確実に惹きつけるスペックとスキルを持ち合わせていないとならない。50人のスタッフを抱えるある業者によると、スタッフの年齢層は28〜34歳、大多数が海外生活経験者で、いわゆるエリートである。ほとんどが本業を持っており、企業のマネージャークラスや公的機関の職員、ジムのインストラクターなど職種はさまざまだ。業務を成功させるためには容姿端麗であるほか、心理学や恋愛スキルにも長けていないとならない。

また、業務は複数のスタッフで連携して行うチームワークである上、完遂するまで1年単位の時間を要することがあり、「100万元という報酬は決して高くはない。スタッフ1人の手元に落ちる金額はそう多くはない」と証言する業者もいる。（翻訳・編集/愛玉）