抗日戦争で大活躍した「中国で最も難解な方言」―中国メディア

Record China    2015年9月18日(金) 19時50分

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17日、中国のあるサイトが「中国で最も難解な方言TOP10」を発表した。中国の各地方には無数の方言が存在するが、中でも標準語から著しくかけ離れている方言をランク付けしたものだ。写真はみかん。温州の地名は「温州みかん」によって日本人にもなじみ深い。

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2015年9月17日、多様なジャンルのランキングを掲載する中国のサイト・排行榜123は、「中国で最も難解な方言TOP10」を発表した。中国には56の民族が生活するほか、各地方に無数の方言が存在し、互いに意思の疎通が図れないほどその差異が大きい。中でも、標準語から著しくかけ離れている方言をランク付けしたものだ。

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2位にランキングされた「温州語」は中国東部・浙江省温州市の方言だが、この一帯の方言は標準語の北京語と違い、南方系の流れを汲んでいるので、よその人には特に難しい。「天も恐れない、地も恐れない、ただ、温州人の話を聞くのが恐ろしい」などという例えがあるくらいだが、温州語はかつてその難解さを買われ、抗日戦争で大活躍した歴史があるという。

当時、共産党率いる八路軍は各部隊に温州出身の要員を置き、部隊間の通信に温州語を使用していたという。こうして日本軍による通信傍受から重要な情報を守ったのだ。中国語に精通した日本人スパイも、さすがに温州語だけは聞き取れなかったという。地方の一方言はこのように、国を守ることすらあるのだ。(翻訳・編集/愛玉)

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