中国人が種をかじるのが好きなワケ―中国紙

Record China    2015年9月21日(月) 20時8分

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15日、お正月に振る舞われるドライフルーツ盛り合わせ皿の「主役」であれ、お茶会には欠かせない「ひまわり(スイカ、カボチャなど)の種」の盛り合わせであれ、中国人の種好きは、疑う余地がない。写真はひまわりの種。

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2015年9月15日、お正月に振る舞われるドライフルーツ盛り合わせ皿の「主役」であれ、お茶会には欠かせない「ひまわり(スイカ、カボチャなど)の種」の盛り合わせであれ、中国人の種好きは、疑う余地がない。生命時報が伝えた。

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「外国人も種を食べるのだろうか」と疑問を持つ人は少なくないだろう。ドイツやフランスの人々は、「種は鳥が食べるもので、人間の食べ物ではない」と認識している。韓国やポルトガルのスーパーでは、殻入り種の姿は見られないが、殻が剥かれた種だけのものは、レジャー食品や調味料として販売されている。

中国人は種が大好きだ。最初は倹約の精神に基づいて食べられていたが、次第に飲食文化の深いレベルに浸透し始めた。考証の結果、種をかじる習慣は、明朝時代にすでに普及していたことが明らかになっている。最初は北方で盛んになったようだ。それは、「種をかじる」という記述が、主に北方の歴史文献に見られる上、より客観的な理由とて、北方の冬は長く寒く、農閑期に寒さを避けるため日がな一日家の中にいる農民は、種をかじりながらお喋りをして時間をつぶしていたことが挙げられる。このようにして、種をかじる習慣が広まっていった。

このほか、復旦大学心理学部の張学新(ジャン・シュエシン)教授は、中国人が種を好む理由として、次の通り指摘した。

1、種は、手っ取り早く食べられる上、準備もこの上なく簡単だ。種で来客をもてなすことは、客人に対する主人の好意を良く示しているだけではなく、客側も、種を食べることで『心づくしのもてなしを受けている』感覚を得る。このようにして、知らず知らずのうちに、一種の喜びに溢れた社会での人付き合いの基盤が出来上がる。

2、種を食べると、緊張が和らぎリラックスできる。人との付き合いで、緊張しすぎる、あるいは白けた雰囲気になることは、往々にしてある。そんな状況で、食べ物が話題になると、緊張の糸がほどける。種をかじるという行為は、小さな動作で、誰でも簡単にできる動作なので、人は思わず楽しくなる。食べていると、お互いにリラックスしてその場のムードが和む。

3、種を食べると、お互いの険悪なムードが解除されやすく、気持ちよく交流できる時間が長くなる。さらに、種自体の持ち味が、緊張したムードを和らげ、食べた人にはリラックスモードのスイッチが入り、お互いの敵意が取り除かれ、お互いにますますリラックスできる。

4、種をかじることは、「少ない量を何度も食べる」飲食行為の一種だといえる。いつでもストップできるし、またいつでも食べ始めることができる。種をかじる時間が長引く結果、社交に十分な時間をかけることができる。(提供/人民網日本語版・翻訳/KM・編集/武藤)

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