2015年9月6日、海岸に打ち上げられたシリア難民の男の子の遺体に世界が衝撃を受ける中、鳳凰新聞が中国版ツイッター・微博（ウェイボー）に「中国は難民を受け入れることができないのだろうか？」とのスレッドを立てた。

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同メディアは「中国は早くから大規模な難民受け入れを行っている」と説明し、中国が「難民の地位に関する条約」「難民の地位に関する議定書」に調印していることを紹介。第2次世界大戦中にウィーンで中国総領事を務めた何鳳山（ホー・フォンシャン）氏がユダヤ人に発給したビザは、正確な数は把握できていないとしながらも1938年6月から10月までの間に1900以上に上ると指摘した。大戦中に上海に逃れてきたユダヤ人は3万人近くに上るとみられており、さらに同メディアは1970年代以降のベトナム、アフガニスタンからの難民受け入れや2009年のミャンマー難民受け入れなどに言及した。

この難民問題に対し、中国のネットユーザーは以下のようなコメントを寄せている。

「国民の出産を制限するくせに難民受け入れ？」

「中国はそれほど豊かではないから、難民問題は欧米の先進国に任せよう」

「受け入れたい人は個人的に受け入れればいい。自分にはそんな経済力ないけどね」

「難民を生み出す原因をはっきりさせる必要がある」

「まずは中国に来たいかどうかを確認しなければね」

「彼らが行きたいのはドイツ」

「米国に行けばいいんだよ。自由、民主の国なんだから」

「米国は国土も広いしお金も持っている」

「中国は社会保障が悪いからきっと来ないよ」

「中国国内では都市部にやって来た出稼ぎ労働者が医療、教育などさまざまな面で差別されている」

「どうして自分たちが払った税金で外国人を養わなければならないのだろう。それに国内には貧困や病気に苦しんでいる人がたくさんいる。彼らの支援が先」（翻訳・編集/野谷）