2015年9月3日、中国では「抗日戦争勝利70周年」として大規模な軍事パレードをはじめとするさまざまな記念式典が行われた。この日をはさんだ数日間は国内のテレビ放送も一変。抗日戦争に関連する多くの番組が放映され、政府当局の通達により、一部の娯楽番組は放送を中止する運びとなった。

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そんな中、ある芸能人が中国版ツイッター「微博」で一連の式典とは無関係な内容を投稿したことでバッシングに遭っているという。台湾の歌手ファン・ウェイチー（范[王韋][王其]）は式典の当日、今年生まれたばかりの息子の写真を投稿したことで非難の的に。中国の女優ヴィッキー・チャオ（趙薇）に至っては、「式典に関する意見などを何も投稿しなかった」として攻撃された。

これについて、中国共産党系新聞・環球時報は電子版上でアンケートを実施。「軍事パレードと無関係の投稿をした芸能人についてどう思いますか？」と問い掛け、7日正午時点で2144人の回答を集めた。うち、33％にあたる711人が「本人に非がある」と回答、残り67％にあたる1433人が「彼らを攻撃するのは見当違い」と回答した。それぞれの回答者の意見は以下の通り。

■「本人に非がある」と回答

「これこそ愛国心がないということじゃないか！」

「芸能人は一般人ではない。大勢に注目される存在なので、社会にとってポジティブな価値観を発信するよう心掛けないといけない」

「芸能人は公の人物とも言える。だから、大衆は彼らに対する不満を表明する権利があるし、それを制限されることがあってはならない。こうした不満の表明をバッシングと呼ぶならば、それも必要なことである！」

「非があるとは言い切れないけれど、このような祖国の大事な催しについて、関心が少なすぎる！少なすぎる！」

■「彼らを攻撃するのは見当違い」と回答

「何を騒いでいるんだ」

「気色悪い、笑える」

「中国はすでに大国。こんなことでいちいち騒ぎ立てる必要もない」

「愛国って口先だけで表現するものじゃないだろう」

「これは典型的なモラルのねじ曲げ、押し付け。俺が芸能人だったとしても、同じことをするけど！」

「多くの人が軍事パレードに関心を払っている中、芸能人の動向に注視していた人たち。彼らに他人の非難をする資格がありますか？。ご自分が高尚な人間だとでも勘違いされているのでは？」（翻訳・編集/愛玉）