中国初の上映禁止映画「武訓伝」、毛沢東が激怒したその内容とは―中国メディア

Record China    2015年8月31日(月) 20時6分

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27日、中国メディア・捜狐は新中国成立後初めて上映禁止処分を受けた映画「武訓伝」を紹介した。写真は毛沢東の肖像画。

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2015年8月27日、中国メディア・捜狐は新中国成立後初めて上映禁止処分を受けた映画「武訓伝」を紹介した。

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「武訓伝」は、清朝末期に30年以上も物乞いを続け、それで得た資金で貧しい家庭の子どもたちのための学校を設立した実在の人物・武訓(ウー・シュン)の一生を描いた白黒映画だ。

1951年の公開と同時に、全国で一大ブームが巻き起こるほどの話題になったが、当時の毛沢東主席は「『武訓伝』は反ブルジョワジー主義の反動思想」とこれを激しく批判。社会全体がこれに追随した。人民日報は同年7月、「武訓歴史調査団」の調査結果として、「武訓は大ごろつきの債権者で大地主」と発表した。

映画「武訓伝」は政治的大問題となり、監督の孫瑜(スン・ユー)や主演の趙丹(ジャオ・ダン)をはじめとする映画関係者40人以上が厳しい批判にさらされた。

この話題について、中国のネットユーザーからは以下の反応が見られた。

「そりゃ怒るだろ。物乞いで金を集めるなんて、毛沢東思想からかけ離れてるもん」

「去年やっとのことでこの映画見たけど、感動した。どこが悪いのか分からない」

「俺も見たいけど、どうやったら見られるの?」

「ただの歴史物語に大騒ぎする神経が分からん」

「毛沢東の批判が上映禁止の理由として成立するのなら、世界中の映画が上映禁止になる」

「物乞いして得た金でも、世の中のために使ったんだからいいじゃないか!」

「武訓は人徳者。武訓を批判するのは卑劣な人間」(翻訳・編集/本郷)

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