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3日、カナダで開催中の国際映画祭に招待された中国の映画関係者6人のうち、ベネチアで金獅子賞を受けたジャ・ジャンクー監督ら3人に入国ビザが発給されなかった。映画関係者の間に大きな波紋が広がっている。
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2007年10月3日、カナダのバンクーバーで開催中の国際映画祭に招待された中国の映画関係者6人のうち3人にビザが発給されなかったことが明らかになった。昨年ベネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞し、国際的に知名度の高い賈樟柯(ジャ・ジャンクー)監督さえも入国を阻まれたことに大きな波紋が広がっている。
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映画祭の主催者は中国の映画関係者6人を正式に招待し、ビザの申請の書類を提出した。このうち1人にビザが下りたが、その後は待てど暮らせど発給の知らせがない。痺れを切らし、再度証明書を追加提出し、発給を促したが、その後2人に下りただけだった。
アジア映画を多数紹介してきた映画評論家のトニー・レイン氏も、「長く映画祭に携わってきたがこのような事態は前代未聞」と驚きを隠せない様子。今回入国を阻まれた中国人の映画関係者たちは他国への入国拒否の前例もなく、カナダ政府の中国人に対する例外なき入国制限の厳しさが浮き彫りになった。(翻訳・編集/WF)