人民銀の金利・預金準備率の同時引き下げ、中国経済の恵みの雨に―中国メディア

Record China    2015年8月27日(木) 20時50分

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25日、中国人民銀行は再び「金利・預金準備率の同時引き下げ」という大技を繰り出した。写真は人民元。

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2015年8月26日、人民網によると、中国人民銀行(中央銀行)は25日午後、再び「金利・預金準備率の同時引き下げ」という大技を繰り出した。26日から金融機構の人民元預金・貸し出しの基準金利を0.25ポイント引き下げ、銀行の預金準備率も9月6日から0.5ポイント引き下げる。前回この措置が講じられてから、たった2カ月しかたっていない。

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人民銀行は年内に2度にわたる「同時引き下げ」を実施した目的について、基準金利の誘導的役割を引き続き発揮させ、社会の資金調達コストを引き下げ、実体経済の持続的かつ健全な発展を支援するためとしている。専門家は、「人民銀行の措置は、疲弊した中国経済にとっても、荒廃した世界株式市場にとっても『恵みの雨』であり、市場の信頼感を立て直し、市場の圧力を緩和するものとなる」と指摘した。

実は、国内外の市場は中国人民銀行が措置を講じるのを長らく待ち望んでいた。人民銀行が「同時引き下げ」の情報を発表すると、世界の株式市場は軒並み上昇した。北京時間午後9時30分の時点で、ダウ平均株価は149.65ドル高(0.94%高)となり、ナスダック総合指数は156.77ポイント(3.46%)高、S&P500種指数も25.71ポイント(0.46%)高となった。欧州株式市場も勢い良く上昇し、パリCAC40指数、英FT100指数、ドイツ・フランクフルトDAX指数の25日の上昇幅はいずれも3%を上回った。

人民銀行チーフエコノミストの馬駿(マー・ジュン)氏は「『同時引き下げ』措置そのものが、中国の責任ある大国としての役割を体現している。近頃の世界金融市場の過度な起伏は、期待などに反映され中国と世界経済に影響を及ぼし、一部の国家の金融安定にも影響を及ぼす恐れがある。『同時引き下げ』により、国内外の市場の期待を安定させることができる」と指摘した。

新興市場が軒並み通貨下落に陥り、株と債券が急落する「経済の嵐」の時期に、人民銀行が措置を講じたことは、国際金融情勢にとっても好都合だ。中国国際経済交流センター経済研究部の徐洪才(シュー・ホンツァイ)部長は「米国の利上げは間もなくに迫っている。QE(量的金融緩和)が終了すれば、人民元為替レートが直面する圧力はさらに大きくなる。複雑で変化に富む外部金融環境により、中国の人民銀行は重要措置を講じて市場と期待を安定させざるを得なくなっている」と指摘した。(提供/人民網日本語版・翻訳/SN・編集/武藤)

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