日本語専攻から日本への山菜輸出業者に転向した夫婦、なぜ「日本人と一緒に仕事をしていて本当に楽しい」?―中国紙

Record China    2015年8月21日(金) 8時31分

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20日、1980年代生まれの夫婦・郭さんと李さんは農業系大学を卒業したわけではないものの、山菜の生産や加工に携わり、日本語専攻というメリットを生かして、それを日本へ輸出。3年連続で年商500万ドル(約6億円)に達している。

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2015年8月20日、1980年代生まれの夫婦・郭さんと李さんは農業系大学を卒業したわけではないものの、山菜の生産や加工に携わり、日本語専攻というメリットを生かして、それを日本へ輸出。3年連続で年商500万ドル(約6億円)に達している。安徽日報が伝えた。

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▼日本語専攻から山菜の生産・輸出へ

郭さんは高校卒業後、軍隊に入り、退役後は、安徽外国語学院で日本語を専攻した。大学を卒業すると、妻で同級生の李さんと2人で安徽省合肥市の日系企業に就職し、農産品の加工や輸出の手続きなどを知るようになった。数年間の努力の後、郭さんは、起業することを決意し、山菜関連の商品の輸出に携わるようになった。

「日本の市場は、品質や安全に対する要求が非常に高い。当社が生産・販売している山菜は肥料や農薬を使っていない。加工の時も厳しい管理が必要で、従業員は作業着を着て、無菌の環境下で作業している」と郭さん。「山菜の日本の市場におけるニーズが日に日に高まり、2010年には、約67ヘクタールの林地を手に入れ、周辺の農民をリードして山菜の栽培をするようになった」という。

▼主力商品はフキとゼンマイ

輸出ルートや日本における販売ルートも確保し、売上も安定しているものの、郭さんは現状に満足せず、12年には、日本で会社を立ち上げ、商標登録も行った。

フキは山で育ち、粗繊維やミネラルなど栄養素も豊富。胃腸の機能を整え、解毒作用もあるため、日本では人気がある。「日本人はフキが大好き」と李さん。また、ゼンマイも、タンパク質や各種ビタミン、カリウム、カルシウム、リンなどの栄養素が豊富で、コリコリしていて繊維が少なく、さっぱりしているため、日本では非常に人気の山菜という。

「日本では現在、ゼンマイは1トン当たり4000ドル(約48万円)、フキは1トン当たり3000ドル(約36万円)で取引される。ここ数年、当社は、日本にフキとゼンマイを 1000トン以上輸出しており、年商は500万ドル以上」と語る。

▼日本企業の長所を学ぶ

長期にわたって日本との貿易に従事している郭さんは、「日本企業には、学べることがたくさんある」といい、「例えば、誤差は許されない。日本人は、何事も緻密で正確。敬意に値する。自分の会社にも、『確認制』という管理理念を取り入れ、大小にかかわらず、何事も最終確認するようにしている。次の日本人の長所は誠実さ。日本人は、契約書を交わしたら、全てを契約通りに行う。この面では、日本人と一緒に仕事をしていて本当に楽しい。有言実行してくれる」と話す。(提供/人民網日本語版・翻訳/KN・編集/武藤)

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