中国はなぜ500元札を発行しないのか=専門家「通貨膨張を懸念」、中国ネット「貧乏人が圧倒的に多いから必要ない」

Record China    2015年8月13日(木) 11時23分

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11日、中国紙・環球時報は「中国はなぜ500元札を発行しないのか」と題した記事を掲載。経済学者の見解を紹介した。写真は100元札。

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2015年8月11日、中国紙・環球時報は「中国はなぜ500元札を発行しないのか」と題した記事を掲載。中国人民銀行所属の経済学者・郭田勇(グオ・ティエンヨン)氏や上海復旦大学経済学院副院長・孫立堅(スン・リージエン)氏の見解を紹介した。

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中国で発行されている紙幣は、1元(約20円)、5元(約100円)、10元(約200円)、20元(約400円)、50元(約1000円)、100元(約2000円)の6種類。だが、米国の100ドル札や日本の1万円札、ロシアの5000ルーブル、EU(欧州連合)の500ユーロなど、それぞれの最高額紙幣は人民元換算で500元前後となる。では、なぜ中国は500元札を発行しないのか。

この疑問について、郭田勇氏は「これまでに何度も同じテーマで論争が繰り返されてきた。高額紙幣の発行は通貨膨張を促す作用があるからだ」と発言。「中国には中低所得者が多く、500元札が発行されると人々は自分たちの所有する小額紙幣に価値を見いだせなくなる可能性がある。その結果、あらゆる社会問題が激化する恐れが出てくる」と指摘した。

孫立堅氏は、「通貨膨張が予測されると、人々の消費活動や資産観念に大きな変化が生まれ、経済的混乱が生じやすい。現在は金融ツールが発達していて、高額紙幣を支払いに使用する機会も減少している」と説明している。

この専門家の説明に対し、中国のネットユーザーは「貧乏人が圧倒的に多いから必要ない」「100元札でさえめったにお目にかかれないのに、500元札なんか手に入るもんか」「給料が500元札数枚で手渡されたらがっかりするよ」といったコメントを寄せている。(翻訳・編集/本郷)

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