今もソウルの地名の3分の1は日本式、「無理やり変えるのはやり過ぎ」と韓国ネット=「日本のせいにされても困る」と日本ネットは突き放す

Record China    2015年8月6日(木) 3時17分

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5日、36年間の日本統治時代に改名・命名され、今も数多く残っている韓国・ソウルの日本式地名を韓国式に改名する取り組みの是非をめぐって韓国内ではさまざまな意見が出ている。写真は韓国・ソウル。

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2015年8月5日、36年間の日本統治時代に改名・命名され、今も数多く残っている韓国・ソウルの日本式地名を韓国式に改名する取り組みの是非をめぐって韓国内ではさまざまな意見が出ている。

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国民日報によると、ソウル中心部にある王宮・昌慶宮に隣接する鍾路区「苑南洞」の元々の名前は「巡邏(スンラ)洞」だった。1911年に日本が昌慶苑に格下げした結果、「昌慶苑の南」を意味する地名に変わった。現在はショッピング通りとして知られる「新沙洞」(新たな砂地)も日本式に名付けられた地名だ。専門家によると、こうした地名はソウルの3分の1、鍾路区の3分の2に上る。

2003年にはソウル市を中心に「苑南洞」を「巡邏洞」に戻そうとの動きが起こったものの、「苑南洞」の語源をめぐって学者の意見が分かれたほか、住民らが慣れ親しんだ地名を残したいと望んだことから変更は実現しなかった。ソウル市史編纂委員会の関係者は、日本式の地名変更の動きについて、「地域にはさまざまな意見があり、変更は簡単ではない」と語っている。

これについて、韓国のネットユーザーからは「独立後70年たっても日本の名残があちこちに残っている」ことに不快感を覚える向きもあるものの、「それなら、日本植民地時代以前にモンゴルの影響を受けたものも、中国の影響を受けた漢字の地名もみんななくすのか、やり過ぎだよ」「日本に侵略されたことも、歴史の一部だ。既に定着した物まで無理やり変えようとするのは、ちょっと強引だ」と現状維持の意見が多数派。「地名が日本式だろうと米国式だろうと、何が違う、使いやすく分かりやすければいいじゃないか。名前のために税金を無駄遣いするな」と改名運動にはむしろ批判的だ。

日本式地名が残っていることを日本のせいにされても困るというのが日本ネット全般の受け止め。「日本式が嫌なら、全部韓国式にすれば良いだけのこと。日本とは無関係」「嫌ならすべて変えれば良い。不買運動と一緒で、騒ぐだけでは何も変わらない」と突き放したコメントが多かった。(編集/KO)

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