「環境保護が先で、経済発展は後」目指せ！06年の汚染対策費用は過去最大―中国

2007年9月24日、中国のニュースサイト新華網は国家環境保護総局の公式ホームページで同日発表された、「全国環境統計公報2006年」を紹介。

【その他の写真】

これによると、昨年1年間で中国国内において環境汚染対策に2567億8000万元が費やされた。前年に比べると7．5%の増加であり、昨年の国家GDP（国内総生産）の1．23%にあたる過去最高の金額。

環境汚染対策費用が年々増加する理由について、公報は、環境保護政策は着実に成果を挙げているものの、それを上回る勢いで環境汚染が拡大かつ深刻化していることをあげている。昨年の全国CO2放出量は2588万8000トンで前年比1．5%の増加、全国廃水放出量は536億8000万トンで前年比2．3%の増となっている。

最後に「経済発展が先で、環境保護は後」という欧米諸国が通ってきた道のりを中国は通らず、環境保護を優先すべきだとの国家環境保護総局副局長の言葉を紹介している。（翻訳・編集/本郷智子）