2015年7月24日、中国遼寧省では7月初旬から高温少雨の天候が続き、農作物などに干ばつの被害が出ている。住民24万8500人と家畜2万5700頭の飲用水も不足している。新華社が伝えた。

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遼寧省洪水干ばつ防止総指揮部の発表によると、全省で干ばつの被害を受けた農作物の面積は約2310万ムー（約20万6700ヘクタール）に及ぶ。瀋陽、大連、鞍山、錦州、営口、阜新、朝陽、葫芦島の干ばつ面積はそれぞれ100万ムー（約6万6700ヘクタール）を超えた。飲用水不足は大連に集中しており、省内の395本の中小河川が断水。63カ所の小型ダムと1万6500カ所の井戸水が枯渇状況にある。

高温少雨の原因はエルニーニョ現象によるとの見方が有力であり、遼寧省政府は21日に3000万元（約6億円）の緊急支出を決定。営口市の上流にある観音閣などのダムの放水や、大連市へ1日50万立方メートルの給水を実施している。（翻訳・編集/本郷）