中国のGDP、物価調整ベースで米国抜く=日本4位、BRICS5カ国はG7と同水準へ―14年の世界銀行統計

八牧浩行    2015年7月22日(水) 10時13分

拡大

22日、世界銀行の最新統計によると、物価の格差を調整した購買力平価ベースGDPで、2014年に中国が米国を初めて上回った。国別シェアは、中国16.6%、米国16.1%と逆転。以下インド6.8%、日本4.3%、ドイツ3.4%の順。写真は上海市。

(1 / 2 枚)

2015年7月22日、世界銀行の最新統計によると、物価の格差を調整した購買力平価ベースGDP(国内総生産)で、2014年に中国が米国を初めて上回った。

その他の写真

中国は同年に前年比8.9%増の18兆ドルと、同3.6%増の17.4兆ドルだった米国を抜きトップに躍り出た。3位はインドで同9.0%増の7.4兆ドル。4位は日本で同0.4%増の4.6兆ドルにとどまり、インドとの差が拡大した。

世界全体の購買力平価ベースGDPは 108.5兆ドルで、このうち国別シェアは、中国16.6%、米国16.1%と逆転。以下インド6.8%、日本4.3%、ドイツ3.4%の順。BRICS5カ国は30.6%を占め、初めて30%を超えた。

中国、インド、ロシア、ブラジル、南アフリカの新興5カ国(BRICS)の合計は14年に前年比7.5%増の33.1兆ドル。主要7カ国(G7)は同3.2%増の34.5兆ドルで、15年の伸び率が14年と同率とすると、BRICS、 G7ともに35.6兆ドルとなり肩を並べる。

 

購買力平価ベースGDPは経済の実力を測る指標として最も有用とされる。中国、インドなど新興国は今後もシェアを拡大するものとみられ、BRICSの世界経済への影響力はさらに拡大するのは確実だ。(八牧浩行

■筆者プロフィール:八牧浩行

1971年時事通信社入社。 編集局経済部記者、ロンドン特派員、経済部長、常務取締役編集局長等を歴任。この間、財界、大蔵省、日銀キャップを務めたほか、欧州、米国、アフリカ、中東、アジア諸国を取材。英国・サッチャー首相、中国・李鵬首相をはじめ多くの首脳と会見。東京都日中友好協会特任顧問。時事総合研究所客員研究員。著・共著に「中国危機ー巨大化するチャイナリスクに備えよ」「寡占支配」「外国為替ハンドブック」など。趣味はマラソン(フルマラソン12回完走=東京マラソン4回)、ヴァイオリン演奏。

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携