日中韓はお互いのアイデンティティーを否定しあっている、相互理解なくして和解なし―香港紙

Record China    2015年7月24日(金) 19時34分

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21日、香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは「相互理解なくして日中韓の和解なし」と題した記事を掲載、3国は互いの自己認識を受け入れられないために現在でも和解できずにおり、紛争は今後も続くだろうと伝えた。

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2015年7月21日、環球網によると、香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは「相互理解なくして日中韓の和解なし」と題した記事を掲載、3国は互いの自己認識を受け入れられないために現在でも和解できずにおり、紛争は今後も続くだろうと伝えた。

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3国はいずれも自国のアイデンティティーの重点が他国に否定されていると感じている。日本人は戦後の歴史と平和の誓いをアイデンティティーの一部としているが、中韓は日本が軍国主義とナショナリズムを信奉し、戦時中の罪を認めていないとの非難をやめようとしない。多くの日本人は現在の日本のアイデンティティーの核心が理解されていないと感じている。

韓国人は、日本の自己認識に問題があり、植民地時代に日本が韓国人を踏みにじったことを直視せず、逆にその時代を誇っている、つまり韓国のアイデンティティーをおろそかにしていると感じている。

中国も、自国は日本帝国主義の被害者であると認識しており、それが現代中国のアイデンティティーとなっている。靖国神社がA級戦犯を祭り、政治家が参拝を繰り返し、教科書では帝国主義の歴史を希薄化し、日本が侵略者であったことを公然と否定しようとしていることが、中国のアイデンティティーを揺るがせていると考えている。日本は自国の歴史だけでなく、今日の中国を作った重要な歴史をも否定していると認識しているのだ。

各国は歴史を利用してそれぞれの目的を達成しようとしている。戦後、日本は一部政治家、政党が日本の復興のため、戦争責任を逃れるために、歴史を忘れることを選択した。韓国の政治家は、慰安婦問題を利用して支持を取りつけ、植民地の歴史における他の事実を回避しようとしている。中国政府は「被害者」としての立場を強化するために、日本の戦後の歴史を無視しようとしている。

政治家たちは、歴史を利用したり、各国の相互不信をあおることは、衝突の機会を増やすことになると認識するべきだろう。和解のプロセスはいずれにとっても利益となる。まずはそれぞれが現代におけるアイデンティティーと自己認識を認めることから始めなければならない。民間交流を推し進め、お互いの考え方を理解し、3国共通の歴史を自分で発見、認識するよう促していく必要がある。

民間交流によって初めて、政府や個人の政治的目的による歴史のねじ曲げを回避することができる。交流の目的は共通の歴史を理解することだけでなく、お互いを尊重し、それぞれの過去と現在を認め、その上で未来を作り上げることにある。(翻訳・編集/岡本悠馬)

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