韓国で自営業者の廃業相次ぐ、残ったのは莫大な負債=「最低賃金で働いている方がマシ」「セウォル号とMERSのダブルパンチで」―韓国ネット

Record China    2015年7月16日(木) 8時38分

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14日、韓国のテレビ局KBSは、自営業者の借り入れ増加率が歴代最高水準となり、限度額を超え借り入れが出来ないケースまで出てきていると報じた。これに対し、韓国のネットユーザーから多くの意見が寄せられている。写真はウォン。

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2015年7月14日、韓国のテレビ局KBSは、自営業者の借り入れ増加率が歴代最高水準となり、限度額を超え借り入れが出来ないケースまで出てきていると報じた。

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自営業者の負債は直近の5年間で着実に増えており、今年4月には217兆ウォン(約23兆4000万円)を超えた。毎年16兆ウォン(約1兆7000億円)のペースで増加しているが、今年は4カ月ですでにその半分の8兆ウォン(約8600億円)を超えた。さらに最近では、期日に返済できない延滞率も上昇傾向にある。

飲食店など、開業が簡単な業種に集中した過当競争で収益が悪化し、廃業につながる悪循環が繰り返されている。特に自営業者の半数を超える50代以上の年齢層は、住宅ローンの融資金を事業資金に使うケースも多く、家計負債不良の恐れもある。イ・グンテLG経済研究院首席研究委員は、「金融機関が担保さえあればほとんどの貸し出しを許可するような傾向にあり、家計負債や自営業者の問題が後で経済のリスクとして現れてくる恐れがある」と指摘する。

報道は、「無理にお金を借りて創業に乗り出し、廃業して借金の山だけが積み上がってしまうことを防ぐためには、(自営業者は)目標収益を保守的な額に留め、当局は自営業者のための融資審査を強化する必要がある」とした。

この報道に、韓国のネットユーザーから多くの意見が寄せられている。

「韓国には自営業者が多過ぎる」

「飲食店は誰にでも簡単にできるものではない。考え方が間違っている」

「この時代、自営業者は最高の実力者だけが到達することができる境地であることを理解していない者たちが多い」

「みんな大変そうだな。私も事業3年目だがまったく駄目だ。いつも不安な気持ちでいっぱいだ。ただ幸いなことに、飲食業ではないので在庫が腐る心配はない。それでも従業員を削減して、なんとか食いつないでいる」

「もう廃業してしまったが、事業を行っている時に一番うらやましかったのは、私の会社の従業員たちだった。心配もなく給料日に給料を貰えるからな…」

「あまりにも競争が激しすぎて、特別なアイデアでもないと事業なんてできない」

「商売するより、最低賃金で働いている方がましかも」

「ただでさえ自営業を続けていくのは難しいのに、去年はセウォル号、今年はMERSでダブルパンチを食らってさらに難しくなった」

「MERS(中東呼吸器症候群)を拡散させた病院に、補償を請求すればよい」(翻訳・編集/三田)

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