医療詐欺「医托」、なぜ中国にしか存在しないのか=中国ネット「だって法治国家じゃないもん」「民度の問題」

Record China    2015年7月12日(日) 15時42分

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10日、中国メディア・謄迅網は「なぜ『医托』は中国にしか存在しないのか?」と題した評論を掲載した。

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2015年7月10日、中国メディア・謄迅網(テンセント)は「なぜ『医托』は中国にしか存在しないのか?」と題した評論を掲載した。以下はその概要。

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中国で長期にわたって大きな社会問題になっている「医托」。大都市の病院で診察・治療してもらうために、農村や地方都市からやってきた患者やその家族に近づき、「凄腕の医師を紹介する」と言葉巧みに誘い、無名あるいは無資格医を紹介して高額な診察料と薬代を請求する詐欺集団を指す。もちろん、患者の病気が治ることはない。北京では9日、大規模な「医托」組織を摘発し、容疑者150人が逮捕された。北京駅や地下鉄駅、長距離バスセンターや有名病院周辺、病院の待合室では、「カモ」になる病人を探す「医托」の姿を容易に見つけることができる。

中国以外の国で「医托」が問題になることはない。では、なぜ中国にしか存在しないのか。それは中国の医療制度に問題があるからだ。外国では、かかりつけの医者が高度な検査・治療が必要な患者に専門医を紹介するシステムが浸透している。だが、中国ではいまだに患者個人が医師や病院を探している。そこに詐欺組織がつけ入るすきがあるのだ。彼らは「どうせ診てもらうなら有名な先生に」という患者の心理を巧みに利用している。「医托」をなくすには、中国の医療制度改革が必要だ。

この評論のコメント欄には、医療制度改革の実施を強く求める声と同時に、「中国は法治国家じゃないもん」「どっちみち金もうけのためなら何でもするんだよ、中国人は」「制度の問題より民度の問題だろ」といった自虐的なコメントも多数寄せられている。(翻訳・編集/本郷)

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