羊肉を食べない韓国の食文化に変化?中国式「羊の串焼きとビール」が席巻―中国紙

Record China    2015年7月8日(水) 15時17分

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3日、「韓国人は羊肉を食べない」という記述を韓国の書籍で見たことがある。これは自然条件が形成する習慣や食文化にその理由があると考えられるが、今、中国の「羊の串焼き」がその歴史を塗り替えようとしている。写真は中国の屋台。

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2015年7月3日、「韓国人は羊肉を食べない」という記述を韓国の書籍で見たことがある。これは自然条件が形成する習慣や食文化にその理由があると考えられるが、今、中国の「羊の串焼き」がその歴史を塗り替えようとしている。環球時報が伝えた。

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中韓の国交正常化以来、韓国で働く中国人の数は増加を続け、2014年末時点でその数は89万8600人にのぼり、長期滞在者はソウルだけでも20万人近くにのぼる。人の移動に伴い、中国の食文化も韓国に持ち込まれるようになり、羊の串焼きはその代表的なものといえよう。調理方法がシンプルかつスパイシーな味が万人受けすることから、羊の串焼きを看板メニューにした中華料理店は雨後の筍の如く登場し、中国人留学生の多い建国大学近辺の飲食店街では、800mある道の両側に、実に100軒近い羊の串焼き店が軒を連れ、立派な「羊の串焼きストリート」と化している。店主は中国の東北地域出身の人が多いことから、店名も東北地域の都市名が多く、自動回転式の串焼き機が用いられていることも東北地域の習慣とまったく同じだ。

以前は店を訪れる客は故郷の味を求めてやってくる中国人が多かったが、今では韓国人も羊の串焼きの旨さを知り、地元の韓国人も数多く足を運ぶようになっている。とりわけ、過去に中国留学を経験し、中国で食べた羊の串焼きの味が忘れられないとやってくる韓国人が多いようだ。そうした客が友人を連れて訪れ、その旨さがまた広まると、「羊ファン」はさらに増え、店舗もソウル以外の街へと拡散していった。ネット上でソウルの羊の串焼き店を検索すると400件以上の店舗にヒットするほどだ。記者がソウル以外の街へ出張にでかけても、至る所で羊の串焼き店を目にする。

海鮮チヂミにはマッコリ、サムギョプサルと焼酎というように、韓国人は食べ物とお酒の組み合わせに拘りがある。それは羊の串焼きには中国ビールを組み合わせるのも同じ。韓国では青島ビールが中国ビールの代名詞となっており、羊の串焼きブームの到来につれ、青島ビールの売り上げも増加の一途を辿り、韓国のある大型スーパーでの昨年の売り上げはアメリカのバドワイザーを突き放して1位となった。別の大型スーパーでも、今年1〜5月期の輸入ビールの売り上げで、青島ビールはランキングを一気に上げてトップ10にランクインしたという。「韓国のビールでは味が薄いので、中華料理には必ず青島ビールを選ぶ」という記者の韓国の友人も少なくない。

また、韓国のあるお笑い番組で、芸人が「チキンとビール」ならぬ「羊の串焼きとビール」をテーマに、中国語の発音や「謝謝(シェシェ)」などの中国語を多用して中国人記者を模倣したコントを披露したところ、この番組は大きな反響を呼んだ。その影響もあってか知らず、記者が先日夜に訪れたとある羊の串焼き店は、MERS(中東呼吸器症候群)の影響も受けず満席状態。店主によると、元々中国人留学生が主な来店客だったが、今では韓国人客が益々増え、週末は目が回るほどの忙しさだという。(提供/人民網日本語版・翻訳/IM・編集/武藤)

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