中国がギリシャを援助することは、損なのか?=「過度な懸念などしていない」―中国メディア

配信日時:2015年7月6日(月) 13時28分
中国がギリシャを援助することは、損なのか?=「過度な懸念などしていない」―中国メディア
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5日、財政危機にあえぐギリシャに世界中が注目する中、観察者網は「中国がギリシャを援助することは、損となるのか」と題する記事を掲載した。写真はギリシャ国旗。
2015年7月5日、財政危機にあえぐギリシャに世界中が注目する中、観察者網は「中国がギリシャを援助することは、損となるのか」と題する記事を掲載した。

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中国の李克強(リー・カーチアン)首相は先ごろギリシャの債務危機について、「中国は欧州の一体化を支持しており、ギリシャの問題が適切に解決されることを望む」と発言した。これに対し、西側メディアは「ギリシャのユーロ圏離脱は欧州の政治、経済に不確定要素をもたらし、ひいては中国の対欧州輸出に影響を与える可能性がある」と指摘。中国がギリシャのユーロ圏離脱を非常に懸念しているとの見方を示した。また、欧州の専門家は「離脱が実現すれば、貿易だけでなく、中国のギリシャに対する投資が無駄に終わる可能性がある」と述べている。

中国にとってギリシャは直接投資先の1つであり、その代表例がピレウス港への活発な投資だ。原因として、中国は欧州連合(EU)に加盟する国への投資を足がかりにEU市場に参入する考えがあり、さらに中国が重要視しているのは中国が推し進める「一帯一路」戦略においてギリシャが欧州への「玄関」に位置している点だとの意見が出ている。

「懸念」という観点からすると、ギリシャの離脱は中国だけでなく、全世界にとっての懸念事項だ。李首相の発言は中国の懸念というよりは、中国の世界経済に対する「責任」と言える。中国の国有企業は近年、欧州での買収を積極的に進めてきたが、ギリシャ企業の持つ魅力は少なく、ピレウス港はまさに例外的な存在だ。かつて中国政府はギリシャへの直接援助やギリシャ国債の引き受けを否定する考えを示したが、この先に財政援助を提供するとしたら、やはり視線を向けるのはこの港湾だろう。

ギリシャの破綻によって、ドイツは800億ユーロ(約11兆円)の損失を被るとの見方も出ているが、それ以上に市場の混乱という悪影響が予想される。ドイツ、そしてフランスは中国にとって欧州で最も重要なパートナーであり、メルケル独首相は中国高官との会談でもギリシャ危機について言及した。中国がギリシャを援助するということは、優良資産の買収だけでなく、ドイツ、フランスとの緊密な関係作りや、世界に向かって大国としての役割を示すことにつなげることができる。

李首相は欧州を訪問した際、「中国はギリシャ問題において建設的な役割を担う用意ができている」と発言した。ここから、中国政府が戦略的な考えを持ってギリシャ問題を注視していることがうかがえる。中国は過度な懸念などしていない。(翻訳・編集/野谷
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