3700万人の農村ネットユーザー大半はネカフェから、普及率はまだ5．1％と低水準―中国

2007年9月、先ごろ中国インターネット情報センター（CNNIC）は報告書「2007年中国農村インターネット調査報告」を発表した。同報告書は農村のインターネット発展状況に関する初めての全面的な調査となる。

【その他の写真】

2007年6月時点で、農村部のネットユーザー数は3741万人に達した。中国の全農村人口7億3700万人から見れば、普及率はわずかに5．1％に止まっている。都市部ではネットユーザー数は1億2500万人で普及率は21．6％と農村部と比べ大きな差があることがわかった。しかし2006年時点で農村部のネットユーザー数は2310万人で普及率は3．1％だったことを考えると、1年で大きく成長したことは間違いない。

農村部でインターネットの普及が遅れている理由としては、“設備がないこと”との回答が39．5％で1位を占めた。都市部では同回答は26．6％に過ぎない。農村部では過半数がネットカフェでインターネットに接続していることから見ても、各家庭へのパソコン導入が遅れていることがうかがえる。またユーザー側の問題だけではなく、ネット接続業者のインフラ整備が遅れていることも大きな問題となっている。（翻訳・編集/KT）